目次

【目次】
[1]仙台育英は愛工大名電の機動力を封じることができるか?愛工大名電はリリーフエースの起用が鍵か
[2]浅野翔吾vs山田陽翔は名勝負になる予感も…全国制覇を狙う近江は投手運用が鍵となる
[3]大阪桐蔭は難敵・下関国際相手にどう戦うべきか?王者撃破へ向けて下関国際のキーマンになるのは?
[4]聖光学院は5人の中心打者が機能するか?九州学院は予想を上回る強打を発揮できるか?


 連日、熱戦が繰り広げられてきた第104回全国高校野球選手権は18日、いよいよ準々決勝を迎える。

 激戦が予想される4試合の見どころを徹底的に紹介したい。

仙台育英は愛工大名電の機動力を封じることができるか?愛工大名電はリリーフエースの起用が鍵か



愛工大名電・有馬、仙台育英・尾形

第1試合 仙台育英(宮城)vs愛工大名電(愛知)

 ともに複数投手陣を擁し、機動力をウリとする点では共通しているが、躊躇なく継投をしてきた仙台育英に対して、愛工大名電は、これまで有馬 伽久投手(3年)を引っ張ってきた傾向にある。仙台育英打線としては、序盤から有馬を捉えていきたいところだ。

 仙台育英は、愛工大名電が機動力野球を使うだけに、3回戦同様、左腕投手が鍵になってきそうだ。古川 翼投手(3年)、斎藤 蓉投手(3年)が愛工大名電の各打者の弱点を突いた投球ができるか。

 さらに強肩の尾形 樹人捕手(2年)のスローイングや、ランナーケアも鍵になってくる。

 愛工大名電は、走攻守で躍動している二塁手の市橋 昂士内野手(3年)がキーマン。勝負強さを発揮し、仙台育英を追い詰めていきたい。

 投手起用のポイントとして、有馬が途中で降板する可能性が高いことを考えると、リリーフ起用が鍵となる。まず期待したいのが、岩瀬 法樹投手(3年)だ。

 130キロ後半の速球に、スライダー、ツーシーム、カットボールなど、多彩な変化球を駆使して抑える投手。走者を背負った状態でも、難なく投げられるメンタルの強さが魅力で、この岩瀬をどの場面で投入するかがポイントだ。

 試合展開としては、シーソーゲームが期待される。序盤から投手戦となれば、2点〜4点勝負。または、試合がいきなり動けば、5点〜7点勝負のゲームになるのではないだろうか。

浅野翔吾vs山田陽翔は名勝負になる予感も…全国制覇を狙う近江は投手運用が鍵となる



近江・山田、高松商・浅野

第2試合 高松商(香川)vs近江(滋賀)

 

 この試合で注目は、2回戦で2打席連続弾を放ち、話題となった高松商浅野 翔吾外野手(3年)と、甲子園通算10勝、98奪三振と、3回の甲子園出場で、歴代上位の通算成績を残す近江山田 陽翔投手(3年)という、今年の高校野球を代表するスター同士の対決が実現することだ。

 浅野はこれまで勝負を避けられる傾向にあったが、ここは山田と浅野の力と力の勝負が繰り広げられることが予想され、高校野球史に残る名勝負が期待できそう。

 山田はおそらく浅野に対してフルスロットルで勝負する。140キロ後半の速球と140キロを超えるツーシームで勝負する投球が期待される。

 一方、浅野は今年のアマチュア球界でもトップクラスの能力を誇る山田相手にどんな打撃を見せるか。対応力が試される試合でもある。

 2人の対決以外では、滋賀県勢初の優勝を狙う近江は、山田の負担をいかに減らせるかについても考えないといけない。

 山田の球数を抑えて、勝てる試合を1試合作りたいところだ。それを踏まえると、準々決勝ではいろんな投手を試せるチャンスではある。

 近江のベンチ入り投手は、ここまで2試合に登板している左腕・星野 世那投手(3年)をはじめ、大型右腕・小島 一哲投手(3年)、左の技巧派・ 外義 来都投手(3年)、期待の好左腕・河越 大輝投手(1年)と楽しみな投手はいる。

 山田以外の投手を起用するのであれば、夏の甲子園でのマウンドを経験している星野の登板が有力。ここで星野が神ピッチを見せれば、近江は戦いやすい展開になる。

 打線では山田以外に左の好打者たちがどれだけ仕事を行い、山田につなげるかがキーポイントとなる。

 高松商はその思惑を崩す強打を見せていきたい。俊足・浅野を中心に機動力を絡め、失敗が多かったバントをしっかりと決め、着実に点を重ねて近江にプレッシャーを与えていきたい。

 両チームの攻撃力、戦略などをいろいろ勘案して、5点〜8点勝負の展開になるのではないか。