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 仙台育英が3年ぶり29度目の甲子園出場を決め幕を閉じた、第104回全国高校野球選手権宮城大会。今春の東北大会で準優勝した東北が準々決勝、昨夏県大会優勝の東北学院が2回戦、同準優勝の仙台三が3回戦で敗退するなど波乱も起こる中、優勝候補筆頭の 仙台育英が盤石な戦いぶりで頂点に立った。70校64チームによる14日間の熱戦を振り返る。

昨夏の雪辱を果たした仙台育英と、立ちはだかったライバルたち


 自慢の投手陣は、5試合で5失点、2回戦以降はわずか1失点と安定感が光った。秋、春は古川 翼投手(3年)、斎藤 蓉投手(3年)、仁田 陽翔投手(2年)ら左投手の活躍が目立ったが、今大会は高橋 煌稀投手(2年)、湯田 統真投手(2年)と、いずれも公式戦経験の少ない2年生右腕を先発で起用。高橋は16.1回を3失点、湯田は6.2回を無失点と、速球派コンビが期待に応えた。

 左投手では、エースナンバーを背負う古川が3試合で中継ぎ登板し14.2回を2失点と好投。甲子園では背番号10の斎藤ら、県大会で投げなかった好投手の起用法に注目したい。

 野手陣は本塁打0と爆発力には欠けたものの、計24盗塁を記録した機動力と堅い守りが際立った。チームトップ7盗塁をマークした「走れる4番」・齋藤 陽外野手(2年)、勝負強さが光った「5番・捕手」の尾形 樹人(2年)、15打数10安打と打ちまくった「恐怖の9番」・橋本 航河外野手(2年)ら、2年生が打線をけん引しているのも今年のチームの特徴だ。甲子園の舞台でも総合力の高さを見せつけ、悲願の初優勝を狙う。

 その 仙台育英を最も苦しめたのが、1回戦で対戦した柴田。昨年のセンバツに出場した実力校同士がぶつかる初戦は、今大会随一の好カードとなった。4回に小野 珀兎内野手(2年)が同点の2点適時二塁打を放ち、高橋をマウンドから降ろすと、4点を追う9回には古川から2点を奪う猛追。結果的には敗れたが、終始スタンドが沸く熱戦だった。

 決勝で敗れた聖和学園も、1対3と善戦した。エース阿部 航大投手(3年)は6試合中5試合で完投(うち2試合は完封)し、44.2回、計623球を投げ8失点。24打数13安打と大暴れした1年生リードオフマン・三浦 広大外野手が引っ張る打線も、東北伊藤 千浩投手(3年)、古川学園三浦 龍政投手(3年)ら県内屈指の好投手を打ち崩し、ノーシードから創部初の決勝進出という快挙を成し遂げた。