目次

[1]大阪桐蔭の凄さは役割が明確であること
[2]大阪桐蔭の敗戦パターンから対抗できる8チームは?
[3]複数の好投手を擁する下関国際、愛工大名電、興南も怖い存在


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 今回は甲子園優勝を狙える学校について紹介したい。

大阪桐蔭の凄さは役割が明確であること


 今大会、圧倒的に前評判が高いのは大阪桐蔭だ。大阪大会では54得点、1失点と圧倒的な勝ち上がりを見せた。

 能力的にいえば、歴代最強クラスといえばそうではない。昨年のほうが脚力が高い選手や、肩が強い選手、長打力が優れた選手などスケールが大きい選手が揃っていた。

 ただ、試合運びはダントツでうまい。特に2巡目になってから攻撃力がアップする。ドラフト候補・松尾 汐恩捕手(3年)、海老根 優大外野手(3年)が注目されるが、4番・丸山 一喜内野手(3年)のように「引っ張りたい気持ちはあるけれど、チームのために逆方向などを心がけています」と語るように、相手投手が嫌がるような打撃を心がけている点が強さの秘密のようだ。

 松尾自身も「2巡目でつかまえるつもりでいければと、それぞれ打席が終わった後に投手の情報を伝えて、2打席目以降に心がけています」と語るように、チーム内でどう勝つのかを徹底していて、決して独りよがりの打撃になっていない。スラッガーの松尾ですら、振り回すだけではなく、右方向への打撃や、相手のスキをついた走塁もできる。

 それぞれの選手たちの役割が明確になっている。近畿大会から今年のチームを見てきているが、無駄なイニングや、無駄な打席が本当に少ない。

 投手陣の安定感は歴代最強クラスだと思う。去年は能力は高いが、何かハラハラ感があった。落ち着いた試合運びができる点で昨年と比べても全く違う。長身右腕の 川原 嗣貴投手(3年)、150キロ右腕・別所 孝亮投手 (3年)、148キロ左腕・前田 悠伍投手(2年)の強力3人だけでない。大阪大会で登板した本格派右腕・南 恒誠投手(2年)は角度のある速球、シンカーが素晴らしい。ストライク先行の投球ができる左の技巧派左腕・小林 丈太投手(3年)もいるなど、バラエティーに富んだ投手陣の構成となっている。

 このように戦力や戦い方を整理すると、優勝候補に挙がるのは十分理解できる。

 では、どんな学校が大阪桐蔭を破り、優勝できる実力を持っているのか?それを考えていきたい。