目次

[1]147キロ生盛に、4戦3発の禰覇の長打力、投打にタレントがそろう興南
[2]経験豊富な野手と層が厚い投手陣の沖縄尚学、大ブレーク予感の145キロ右腕東恩納も
[3]興南ー沖縄尚学の過去10戦対戦成績

経験豊富な野手と層が厚い投手陣の沖縄尚学、大ブレーク予感の145キロ右腕東恩納も



仲宗根大斗

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第104回 全国高等学校野球選手権 沖縄大会

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 沖縄尚学は投手力で勝ち上がってきた。今夏4試合で失点は3。しかも準々決勝からの2試合は無失点を続けている。初戦で先発した仲宗根 大斗投手(3年)は元U-15代表を経験。3回戦と準決勝で先発した背番号1の吉山 太陽投手(3年)は春季大会準決勝(対宮古)でノーヒットノーランも達成した。比嘉 佑斗投手(3年)は準々決勝で先発し5回無失点の好投を見せた。この盤石な3人の投手陣で、決勝まで進んできたが、この3人以上にポテンシャルの高さを感じる2年生右腕がいる。

 背番号13の東恩納 蒼投手。準決勝の美里工戦では8回からリリーフ登板した。1対0と緊迫した場面で、いわば「クローザー」のように起用されると、2イニングをパーフェクトに抑えた。最速は145キロ。上からたたきつけるような直球は高めにいくと浮き上がるように見える。分かっていても打てない剛速球を久々に見た気がした。今夏も3回戦と準決勝でリリーフとして起用されてきた。リリーフとして決勝も大事な終盤を任せられるかもしれない。まだ2年生だが球質はナンバーワン。今夏大ブレークの予感がする。

 打線では3番・川満 渚生内野手(3年)、4番・仲田 侑仁内野手(3年)が今夏の大会で本塁打をマークするなど、打線を引っ張る存在。昨年夏の甲子園ベンチ入り野手メンバーでは前盛 魁来捕手(3年)、仲村渠 叶夢内野手(3年)、知花 慎之助外野手(2年)がいる。唯一レギュラーだった前盛は主将としてチームを引っ張る存在。大舞台を経験している自信は大きく、豊富な投手陣をリードしている。

 指揮を執るのは、1999年沖縄初の全国優勝となるセンバツ優勝を果たした時の左腕エース、比嘉公也監督。2006年から監督となり、すでにセンバツ優勝の実績がある。今年で41歳を迎えた。ソフトバンク東浜 巨投手を始め、多くの好投手を育ててきた功績は今年のチームにも反映されている。層の厚い投手陣をひっさげチーム10度目の夏の甲子園切符をつかみにいく。