[1]147キロ生盛に、4戦3発の禰覇の長打力、投打にタレントがそろう興南
[2]経験豊富な野手と層が厚い投手陣の沖縄尚学、大ブレーク予感の145キロ右腕東恩納も
[3]興南ー沖縄尚学の過去10戦対戦成績

吉山太陽、盛島 稜大
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第104回全国高校野球選手権沖縄大会は17日、いよいよフィナーレを迎える。2022年夏甲子園一番乗りをかけた決勝戦は、沖縄の「両横綱」でもある「興南ー沖縄尚学」の対決となった。春夏秋の公式戦での過去10戦の対戦成績は沖縄尚学の6勝4敗。決勝という舞台では沖縄尚学の3勝2敗、夏の対戦では1勝1敗の五分となっている。3年前の夏決勝では延長13回の激戦となり沖縄尚学が勝利した。今年はどんなドラマが用意されているのか。
147キロ生盛に、4戦3発の禰覇の長打力、投打にタレントがそろう興南

生盛 亜勇太
興南のキーマンは、背番号1の生盛 亜勇太投手(3年)。準決勝の未来沖縄戦では、自己最速を更新する147キロをマークして、リリーフで11.1回を投げ11奪三振2失点の好投でチームを勝利に導いた。マウンド上で右手に異変を感じ、給水をする応急処置をしながら、未来沖縄打線から三振を奪った姿はまさに大黒柱そのものだった。初戦から4試合、すべてに登板。準々決勝の宜野湾戦で完封した以外はすべてリリーフで登板した。複数の投手陣をもつ興南。連投となる生盛はおそらくベンチスタートだろう。この夏登板している安座間 竜玖外野手(3年)、平山 航多投手(2年)のどちらかが先発して、生盛が締めるパターンで臨むことが予想される。先発投手陣がどんな状態で生盛につなぐのかも注目される。
打線では3番の禰覇 盛太郎外野手(3年)から目が離せない。今夏、初戦から3戦連続本塁打をマークした。史上初の4戦連発こそできなかったが、決勝の舞台で4本目のアーチを放てば沖縄県の大会最多本塁打記録に並ぶという。最大限に引き付けてからの高速スイングする姿には、スラッガーとしての将来性を感じる。俊足もある禰覇はチャンスメークもできる打者でもあり、彼抜きでは興南打線は語れない。もちろん4番に座る盛島 稜大捕手(3年)や、今夏大会で本塁打も放っている仲程 雄海内野手(3年)と長田 悠外野手(3年)の1、2番コンビもパンチ力はある。この上位4人を抑えるのは、簡単ではない。
我喜屋 優監督は今夏72歳となった。校長も務め、2010年春夏連覇を導いた名将である。その時のエースだった島袋 洋奨氏が野球部のコーチに就任している。逸材選手を見抜き、育成して、毎年全国で戦える戦力を整えてきた。春は新型コロナウイルス感染者が出た影響で大会を辞退。その悔しさを胸に甲子園行きの切符を全力でつかみにいく。