目次

[1]Aブロックの展望
[2]Bブロックの展望
[3]Cブロックの展望
[4]Dブロックの展望

Dブロックの展望



宮古・沖勇作

 昨年秋、優勝することとなる興南と初戦で当たり早々に敗北したがその結果、長い冬の期間で着実に個々の力をアップデートした宮古が春季大会で見事ベスト4入り。初戦の知念で僅か3安打1失点と好投した沖 勇作投手は、続く宜野湾戦でも3安打13奪三振完封という最高の結果を残した。波に乗った沖 勇作は那覇戦でも7回3安打1自責点。注目の強豪日本ウェルネス沖縄とのゲームでも先発した沖勇作は、6安打無四球1失点と完璧に近い投球を見せた。打席でも4番を務める沖 勇作は日本ウェルネス沖縄戦で5回、6回と2打席連続二塁打を放つなど活躍。文字通り大黒柱としてこの夏も活躍し宮古勢悲願の甲子園初出場を担う。

 ここでの好カードは美里工浦添商。両校ともやはり甲子園で結果を残しただけあり、中学生たちから進学したい高校の選択肢として人気があるだけに好選手が揃う。秋と春に結果を残していないのも、ともにこの1回戦は是が非でも突破して波に乗りたいと意気込んでいる思いに繋がるだろう。意外な注目はエナジック。2008年全国高校野球選手権大会で浦添商をベスト4入りさせた名将・神谷 嘉宗監督がついに私学の監督に就任。全員まだ1年生ながら神谷監督の指導の下、一歩一歩着実に力をつけている。「24時間一緒に過ごすことで、なんでも言い合える仲になった」というチームワークも、試合では大きな力になるだろう。

 もうひとつの注目は久米島・南部商連合。春季大会でベスト8入りし、一躍周囲の注目を集めたことで、「自分たちもやれるんだ」という自信と、芽生えた仲間意識が最後の夏にさらなる力を吹き込むことだろう。その相手は春の準優勝、沖縄尚学と1対3と接戦を演じた読谷。その試合4回途中から2番手で登板し、5.1回を投げ18打者に対し僅か1安打と沖尚打線に堂々と勝負することができた古堅 鈴之輔投手にも注目が集まる。

(文=當山 雅通