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関東大会初日から山梨学院、二松学舎大附、前橋育英ら名門校が登場!逸材ガイドブック初日編

2022.05.19

関東大会初日から山梨学院、二松学舎大附、前橋育英ら名門校が登場!逸材ガイドブック初日編 | 高校野球ドットコムトーナメント表
関東大会の組み合わせ

 5月21日から開幕する第74回春季関東地区高校野球大会に出場する計17校の注目選手を紹介していきたい。

初日の清原球場は山梨学院vs二松学舎大附のセンバツ出場校対決に注目

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榎谷礼央と布施東海

 山梨学院(山梨1位)vs二松学舎大附(東京2位)

 センバツ出場校同士の対決。ハイレベルな戦いになることは間違いない。山梨学院のエース・榎谷礼央投手(3年)は、140キロ前半の速球と切れのあるカットボールで翻弄する。U-18代表の1次候補に選出された鈴木斗偉内野手(3年)、1発を打てる強打の三塁手・相澤秀光内野手(3年)、春季大会後から持ち味の長打力を発揮している岩田悠聖外野手(3年)とタレントが揃っている。

 二松学舎大附も緩急をつけた投球術が光る左腕・布施東海投手(3年)、強肩強打俊足の大型外野手・瀬谷大夢外野手(3年)、期待の二刀流・大矢青葉外野手、期待のスラッガー・日笠礼凰内野手の2年生コンビのパフォーマンスにも注目が集まる。

 互いに攻撃力が高いチームだけに打ち合いになる可能性もある。

銚子商(千葉2位)vs青藍泰斗(栃木3位)

 12年ぶりの関東大会出場を決めた銚子商は投打のバランスがとれている。130キロ後半の速球と切れのある変化球がある飯島聖矢投手(3年)、習志野相手に8回3失点の好投を見せた技巧派左腕・関根大翔投手(3年)とゲームを作れる投手が2枚もいるのは心強い。

 打線は本塁打が打てるトップバッター・鵜澤智矢内野手(3年)、センス抜群の2年生遊撃手・押本柊也内野手、攻守ともにしぶとい働きを見せる主将・久保形怜司内野手(3年)、パンチ力抜群の強打の外野手・石毛陽己(3年)も注目だ。

 青藍泰斗は3位決定戦で好投を見せた黒内佑大投手(3年)の投球に期待したい。

佐野日大(栃木2位)vs前橋育英(群馬1位)

 昨年に続き、佐野日大の攻撃力の高さは健在だ。下級生の時から主軸打者として活躍する丸山詩温外野手(3年)は強打だけでなく、高い走塁技術もウリとする。強打の捕手・細田晃誠(3年)と打者陣の能力は高い。

 前橋育英にも強打者がそろっている。昨年夏甲子園経験者の遊撃手・岡田啓吾内野手(3年)、秀逸な打撃技術で次々と安打を生み出す左打者・横倉拓実外野手(3年)、4番を打つ石川太陽内野手(3年)もパンチ力十分の左の強打者だ。

 投手では生方碧莞投手(3年)がキーマン。角度のある130キロ後半の速球と切れのあるスライダーで押していく大型右腕だ。

 今年の前橋育英も、レギュラー選手の打撃技術の高さ、球の見極め、守備の連係の上手さは甲子園常連校と思わせるものがあり、関東大会でも躍進が期待される。


桐光学園vs健大高崎、関東一vs甲府城西といずれも好選手揃いのカード!注目選手を徹底紹介

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左上から針谷隼和、清水叶人、井坪陽生、末木賢也

 [stadium]栃木県営野球場[/stadium]で開催される2試合は実力校同士の対決となった。桐光学園vs健大高崎関東一vs甲府城西、いずれのカードにも好選手がそろっている。

 第1試合 桐光学園(神奈川1位)vs健大高崎(群馬2位)

 神奈川1位の桐光学園は、強豪校が多い野球王国・神奈川を勝ち抜いたチームということで、打撃、守備、走塁、投球すべてにおいて高水準に達している。エースの針谷隼和投手(3年)は最速144キロの速球と多彩な変化球を投げ分け勝負する。130キロ後半の速球を投げ込む2年生右腕・中平陽翔投手も実力十分。

 強打の捕手・石井嘉朗(3年)、守備範囲が非常に広い1年生遊撃手・桐光学園中村優太内野手にも注目が集まる。

 健大高崎は全学年に注目選手がいる。3年生では下級生の時からベンチ入りしている強肩強打の捕手・清水叶人。2年生では本格派右腕として強豪校相手にも好投し、存在感を示している小玉湧斗投手。そして1年生には遊撃手としてスタメン出場している大型内野手・田中陽翔がいる。

 どちらも技量が高い選手が多いチーム同士の対決。ハイレベルな戦いが期待できそうだ。

 第2試合 関東一(東京1位)vs甲府城西(山梨2位)

 関東一は、プロ注目の大型外野手・井坪陽生(3年)に注目が集まる。都大会では高校通算15本塁打目となる豪快なアーチを描き、投手としても最速144キロを誇る強肩、さらに俊足でもある。身体能力抜群の右打ちスラッガーで、この大会でアピールできるか。

 また都大会でランニングホームランを記録した俊足打者・柳瀬冬和外野手(3年)、強肩強打の捕手・富岡大阿(3年)の評価も上がっている。130キロ中盤の速球、切れのある変化球をコントロールよく投げ分けゲームメイクする成井颯投手(3年)にも注目だ。

 初出場の甲府城西(山梨2位)は県大会では日川帝京三といったシードを破って出場権を獲得したが、原動力となった2年生エース・末木賢也投手に注目が集まる。高い制球力に加えて、最速138キロを計測する直球を主体に多彩な変化球を織り交ぜたストライク先行の投球で守備のリズムをつくる。

 打線では、スラッガータイプこそいないが、山口寛太捕手(3年)、長田輝哉内野手(3年)を中心に走塁やバントを駆使した攻撃を展開。県大会もつなぎの攻撃で得点を積み重ねてきた。

 「自分たちのできることを自覚して、ちゃんとやってくれるのでやりやすい」。宿澤監督は手ごたえを感じている上に、県外の甲子園出場の強豪との練習試合でも勝利をつかむなど、日に日に成長しているという。その成果を関東大会の舞台でも発揮できるか。


【関東大会初日注目選手リスト34名】
飯島聖矢投手(銚子商=3年)
関根大翔投手(銚子商=3年)
鵜澤智矢内野手(銚子商=3年)
押本柊也内野手(銚子商=2年)
久保形怜司内野手(銚子商=3年)
石毛陽己内野手(銚子商=3年)
黒内佑大投手(青藍泰斗=3年)
榎谷礼央投手(山梨学院=3年)
鈴木斗偉内野手(山梨学院=3年)
岩田悠聖外野手(山梨学院=3年)
布施東海投手(二松学舎大付=3年)
瀬谷大夢外野手(二松学舎大附=3年)
日笠礼凰内野手(二松学舎大附=2年)
大矢青葉外野手(二松学舎大附=2年)
丸山詩温外野手(佐野日大=3年)
細田晃誠捕手(佐野日大=3年)
岡田啓吾内野手(前橋育英=3年)
横倉拓実外野手(前橋育英=3年)
石川太陽内野手(前橋育英=3年)
生方碧莞投手(前橋育英=3年)
針谷隼和投手(桐光学園=3年)
中平陽翔投手(桐光学園=2年)
石井嘉朗捕手(桐光学園=3年)
中村優太内野手(桐光学園=1年)
清水叶人捕手(健大高崎=3年)
小玉湧斗投手(健大高崎=2年)
田中陽翔外野手(健大高崎=1年)
井坪陽生外野手(関東一=3年)
柳瀬冬和外野手(関東一=3年)
富岡大阿捕手(関東一=3年)
成井颯投手(関東一=3年)
末木賢也投手(甲府城西=2年)
山口寛太捕手(甲府城西=3年)
長田輝哉内野手(甲府城西=3年)

(文=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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