日本高野連はセンバツ決勝戦後、今年9月のU-18ワールドカップの高校日本代表1次候補メンバー29人を発表した。

 最終的には、春夏の甲子園に出場していない選手も選考対象とし、代表20人が夏の甲子園後に決まる予定だが、今回は1次候補に選ばれた内野手を紹介する。

 宮澤 圭汰花巻東=右投げ左打ち)は本塁打も打てる俊足の遊撃手。東北大会、神宮大会、甲子園で1発長打はなくパワフルな打撃は見られなかったが、広角にヒットを打つ技術を持っている。守備でも抜群のスピードで三遊間の打球をさばくなど、芯が伝わる選手だ。

 巧打の遊撃手、金田 優太浦和学院=右投げ左打ち)は近江山田 陽翔投手(3年)から猛打賞を記録するなど、今年のセンバツでも大当たりだった。140キロ前半の速球だけでなく、120キロ後半の高速変化球も弾き返す高度なバットコントロールが特徴で、木製バットへの順応も早いタイプではないか。守備でも強肩でありフィールディングなどを見てもすべてにおいて秀逸で、何でもそつなくこなせる。投手としても140キロを超えるなど、チームにいたら頼もしい限りだろう。

 鈴木 斗偉山梨学院=右投げ左打ち)はセンバツで思うような活躍はできなかったものの、俊足巧打タイプながら本塁打を打てる打撃技術がある。俊敏な二塁守備も全国レベルだ。

 藤森 康淳天理=右投げ左打ち)は玄人受けする巧打の二塁手。小柄ではあるが、打撃にパンチ力があり、二塁守備もスピーディーにこなせる。俊足でもあり野球選手としての総合力が高い。

 戸井 零士天理=右投げ右打ち)はこの世代では貴重な大型内野手。本塁打も狙えるリストの強さを生かした強打と、守備でも鋭いスローイングを魅せる。木製バットになっても強打を発揮できそうだ。

 此上 平羅和歌山東=右投げ左打ち)は打撃、守備ともに技術の高さが光る。ここ一番の勝負強いプレーも魅力で、野球IDが高い選手だ。

 星子 天真大阪桐蔭=右投げ左打ち)は主将としてチームを牽引し、全国制覇を経験した。打席ではライナー性の打球で本塁打を打つことができ、二塁守備でもスピーディな動きが光る。何より、そのリーダーシップの高さは評価されており、2015年の高校日本代表の主将・篠原 涼内野手(敦賀気比ー筑波大ーENEOS)タイプともいえる。代表チームにおいて欠かせないマインドを持った選手だ。

 野球センスが高く、勝つ野球を求めるには適した人材だ。ただ7人中、6人が左打ち。木製バットを想定すると、パンチ力が弱いというのが課題。左打ちに偏ってしまうのは例年通りだが、貧打に泣いたり、キレの良い左腕に苦しんで負けるパターンが多いので、今回の代表スタッフに合格点がもらえるような野球IDが高い大型の右打ち内野手が1人でも台頭し、日本代表が発表される頃には、バランスの良い布陣になることを期待したい。

(文=河嶋 宗一