日本高野連はセンバツ決勝戦後、今年9月のU-18ワールドカップの高校日本代表1次候補メンバー29人を発表した。

 最終的には、春夏の甲子園に出場していない選手も選考対象とし、代表20人が夏の甲子園後に決まる予定だ。今回は捕手について紹介をしていきたい。

 田代 旭捕手(3年=花巻東)は、高校通算40本塁打を超える長打力を誇るが、打球を見ると中距離打者タイプではないだろうか。それでも強い打球を打てる選手であり、スローイングも強く、全国トップクラスの捕手である。

 山浅 龍之介 捕手(3年=聖光学院)は巧打が魅力で、スローイング能力も一級品。佐藤 都志也捕手(ロッテ)の高校時代を思い出させるような逸材。
 打撃の迫力が増せば、もっと注目されそうだ。

 高山 維月捕手(3年=浦和学院)は、今センバツの開幕戦でバックスクリーン弾を放ったように、豪快なスイングで次々と長打を記録する。2月の練習取材でも、木製バットで次々と鋭い打球を飛ばしていた。もともと中学時代は速球投手として活躍していたこともあり、スローイングも素晴らしく、攻守ともに優れたアスリート型だ。

 松尾 汐恩捕手(3年=大阪桐蔭)は今年の甲子園でも2本塁打を放ったように、ドラフト候補としてふさわしい活躍を見せたが、むしろキャッチング、スローイング、ブロッキング、インサイドワークなど捕手として総合力の高さが目についた。打撃は結果を残したように見えるが、若干窮屈なスイング軌道となっているのが気になった。金属バットを使う高校野球では文句なしなのだが、木製バットなった時、対応できるまでに時間が掛かりそうな印象を受けた。逆に伸びしろとして、夏までの進化を見ていきたい。

 野田 海人捕手(3年=九州国際大付)は、センバツでは思うような活躍ができなかったが、好調時では打球が速いクリーンヒットを連発できる。圧倒的な強肩で次々と走者を刺すだけではなく、リード面でも香西 一希投手の持ち味を引き出すなどディフェンス面で評価を上げた。

 今回、1次候補に選ばれた捕手は今年の高校生でもトップレベル。もちろん全国には好捕手はたくさんいるが、これほど攻守にバランスが取れて、大舞台を経験している選手はなかなかいない。

 今回は選出されなかったが、中学時代に2度のU-15代表を経験し、昨年春夏連続で甲子園に出場した福原 聖矢捕手(東海大菅生)は、センバツ出場組に負けない野球脳の高さ、野球センスの高さ、経験値の高さを持っている。

 過去に日本代表として活躍した捕手は、甲子園を経験している選手が多い。場数を踏んでいるため、守備面で安心感がある。これからの春季大会、夏の予選、甲子園ではニューヒーローとなるような好捕手が現れるかもしれない。ぜひとも高めあってほしい。

(文=河嶋 宗一