トーナメント表
・鹿児島城西、川内などが属するブロック
・国分中央、樟南などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
第150回九州地区高校野球大会鹿児島県予選の組み合わせ抽選会が3月6日、鹿児島市の武岡台高校で行われ、出場57チーム69校の組み合わせが決まった。
感染症対策のため、抽選は県高野連理事による代理抽選。大会は20日に開幕し、鹿児島市の平和リース、鴨池市民、両球場で熱戦が繰り広げられる。決勝戦は4月3日の予定で、優勝チームとセンバツに出場する大島の2チームが九州大会(4月23―28日・宮崎)に出場する。開会式は実施せず、平和リース開幕戦に登場する神村学園、甲南の2校で開始式を行い、甲南の山之内 慎主将(3年)が選手宣誓する。センバツなどで導入される継続試合は今大会では導入せず、5月のNHK旗から実施する予定。
昨秋の県大会準優勝の鹿児島城西が第1シード、以下、樟南、国分中央、川内、鹿児島玉龍、鹿児島、鹿児島南の7校がシードとなった。投打に個の能力が高い鹿児島城西を筆頭に、樟南などのシード勢が優勝争いの中心になりそうだが、ノーシードの神村学園、鹿屋中央、鹿児島実など、地力がある強豪校がノーシードに多数あり、夏を見据えた各チームの戦いぶりが注目される。
組み合わせを4つのパートに分けて、大会を展望してみた。
鹿児島城西―鹿児島工パート

明瀬 諒介(鹿児島城西)
秋準優勝の鹿児島城西はV候補の筆頭に挙げられる。池野 航太投手(2年)、藤田 剛外野手(3年)、明瀬 諒介内野手(2年)ら、大型選手が中軸を担う打線はスケールの大きさを感じさせる。安定感抜群の左腕・津波 辰弥投手(3年)に続く2本目の柱ができてくれば、夏に向けても大きなプラス材料になる。すぐ下の山に最強のライバル・神村学園が控える。秋はまさかの2回戦敗退だったが、潜在力は高い。鹿児島城西にとっては2回戦が一冬越えた力を試される関門になりそうだ。
鹿児島実は秋故障で投げられなかった左腕・赤崎 智哉投手(3年)が復活すれば上位に食い込める力はある。昨夏、鹿児島城西を下した鹿屋農や、鹿児島情報、薩南工なども力があり、このブロックは最大の激戦区になりそうだ。姶良地区の雄・加治木工と昨秋、大島と延長12回の接戦を演じた鹿児島工との初戦は1回戦屈指の好カードに挙げられる。
鹿児島玉龍―川内パート

山下 薫輝(鹿児島玉龍)
川内、鹿児島玉龍の公立シード勢がけん引することになりそう。第4シード川内はエースで4番の猪之 鼻大聖投手(3年)を中心に打撃戦をものにして昨年秋は8強まで勝ち上がった。投手陣の整備が上位に勝ち上がるカギになる。鹿児島玉龍の右腕エース山下 薫輝投手(3年)は力強い投球が持ち味。好投からチームのリズムを引き出し、攻守で主導権を握る展開に持ち込みたい。昨秋は初戦敗退だった出水中央だが、村山 大志主将(3年)、大地(3年)の双子兄弟を含め実力はある。加治木ー鶴丸戦は好勝負が期待できそう。