第94回選抜大会のトーナメント表
浦和学院、敦賀気比などが属するブロック
大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
ベスト8以上の組み合わせ

大会特集
第94回センバツ大会概要
第94回センバツ出場校一覧
BIG4特集
第94回センバツ注目選手【投手】
第94回センバツ注目選手【野手】
インタビュー記事一覧
コラム記事一覧
2021年秋の大会 上位進出校一覧
出場校に在籍する日本代表経験者

今年は「日本一を目指しています」



京都国際・森下瑠大

 京都国際のエース・森下 瑠大投手も、昨年は春夏の甲子園を経験した。センバツでは、同学年の平野 順大投手兼外野手とマウンドを守り、2回戦進出。夏は前橋育英(群馬)との初戦に完封するなど、28回を投げ28三振を奪い、打っても1発を放つなどで、近畿が独占したベスト4の一角を占めた。最速は143キロながら、鋭いスライダーとチェンジアップの精度が高く、昨秋の公式戦で1試合あたり10.97の奪三振率は、32校中2位にランクする。

 2試合に登板した近畿大会では13回を無失点に抑えたが、決め球のスライダーを狙われて苦しい場面もあったため、この冬はツーシームに挑戦。初戦で対戦する長崎日大も対策を練ってくるだろうが、
「相手が思っている以上の球を投げればいい。去年はまず1勝と思っていたけど、いまは日本一を目指しています」

 昨春は9回2死までこぎ着けながら、東海大菅生(東京)に逆転サヨナラ負けを喫した舞台で、1年分の成長を見せつける。

王者は「結びの一番」からリベンジ誓う



大阪桐蔭・松尾汐恩

 悔しい思いをしたのは、大阪桐蔭松尾 汐恩捕手も同じだ。昨年は春は初戦負け、夏は2回戦敗退の1勝2敗。「横綱・桐蔭」にとって、甲子園に出場した年で負け越すのは、夏に初戦敗退した02年以来、2度目という屈辱だった。松尾は、代打から出場した春は無安打、夏は7打数1安打と、まだ本領を発揮していない(もっともその1安打は、近江戦でのバックスクリーン弾なのだが)。

 その分、昨秋は打ちまくった。優勝した明治神宮大会では、広陵との決勝で2本塁打など13打数8安打の大当たり。秋の計5本塁打は出場選手中2位タイで、打率.538、20打点もベストテン入りしている。捕ってからの送球の速さと正確さ、前の打球の処理など、捕手としても魅力たっぷりの松尾だが、もともとは遊撃手。1年秋にコンバートされたというから、出色の動きも、なるほどだ。

 さらに、以前はすり足だったバッティングフォームを、1年の冬から「トップを意識するため」左足を上げるように。すると「飛距離が伸び、変化球の対応力も上がりました」。初戦の相手は、やはり優勝経験のある鳴門(徳島)。冨田 遼弥投手(3年)は防御率0.86と、自チームの前田 悠伍投手(2年)に次いで2位の好左腕だ。明治神宮大会王者はセンバツで勝てない(直近の秋春連覇は02年報徳学園)というジンクスがあるが、
「秋に日本一になったのに、春に負けたら"なんや"ということになる。しっかり勝ちきること、また自分としても、秋以上の結果を残します」

 大阪桐蔭の初戦は第6日第1試合。横綱らしく、1回戦"結びの一番"に登場する。

(文=楊順行)