桜美林と昭和が同ブロック、雪谷の143キロ左腕も登場!春季都大会1次予選を徹底展望!
都大会のトーナメント表
・國學院久我山、帝京などが属するブロック
・修徳、関東一などが属するブロック
・日大三、東海大菅生などが属するブロック
・都立狛江、二松学舎大附などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
一次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
春季都大会の1次予選が3年ぶりに行われることになり、5日、組み合わせが決まった。まだ東京都の1日の感染者数が1万人前後でコロナ禍の緊張は続いており、1次予選は無観客試合で行われる。それでも2年前は完全に中止で、昨年は1次予選が中止になったことを考えると、コロナ前の状況に戻る第1歩を踏み出した。
桜美林と都立の強豪・昭和が同ブロック
佐野 優平(桜美林)
1次予選の参加チームは174(194校)。秋季都大会出場の64校は、1次予選は免除される。それでも、いくつか強豪や実力校、実績のある学校が対戦するブロックがある。
最も注目されるのは桜美林と都立昭和が入った第10ブロックBだ。桜美林は秋の1次予選初戦の目黒日大戦でサヨナラ負けを喫した。都立昭和は1次予選の代表決定戦で日大鶴ヶ丘に2対3の接戦で敗れている。ともに、接戦を勝ち切れなかっただけに、春季大会への思いも強いはずだ。
城西大城西と東海大高輪台の入った第21ブロックAも激戦が予想される。城西大城西の陸野 翼内野手(3年)は、昨夏1番打者として攻守に活躍した。東海大高輪台には粕谷 祐天投手(3年)、宮路 空夢投手(3年)という速球投手がおり、投打の対決が注目だ。都市大等々力も近年力をつけている。
都立の最速143キロを誇る速球投手・渡邊顕人(3年)を擁する都立雪谷は、初戦で立教池袋と対戦する。立教池袋は昨夏東東京8強の淑徳を破っている。この勝者が対戦する都立葛飾野も都立の実力校で、それぞれ力のある学校が揃った。
[page_break:淑徳の左腕、逸材揃う明大中野にも注目]都大会のトーナメント表
・國學院久我山、帝京などが属するブロック
・修徳、関東一などが属するブロック
・日大三、東海大菅生などが属するブロック
・都立狛江、二松学舎大附などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
一次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
淑徳の左腕、逸材揃う明大中野にも注目
阿保 快人(明大中野)
昨夏東東京8強の淑徳は、夏を経験した左腕の伊神遥貴投手(3年)がどう成長したか注目だ。初戦で対戦する都立小平西は、昨年秋は1次予選の初戦でエースの並木 優介投手(3年)が足をつるアクシデントもありサヨナラ負けしたが、力は十分ある。淑徳と同系列の淑徳巣鴨も同じブロックに入っており、このブロックも混戦が予想される。
明大中野と都立小岩が入った第14ブロックAも激戦区。明大中野は京葉ボーイズ出身の阿保 快人捕手(3年)が攻守の中心だ。伝統的に投手が良く、夏を経験している松田 宗大投手(2年)らの投球が注目される。都立小岩は昨夏東東京16強で、都立城東の主将として甲子園を経験した茶川剛監督が率いる。
第24ブロックAには、青山学院、城北、都立王子総合、都立田無という、それぞれ個性のある学校が入った。第8ブロックAの日大一、都立小平もそれぞれ力があり、同Bには都立文京、都立富士森、中大附が入り、混戦が予想される。
成蹊と聖パウロ学園が入った第12ブロックB、駒込と都立総合工科の入った第20ブロックBなども接戦が予想される。
秋は連合チームで出場した都立の伝統校・駒場が、この春は単独で出場する。また日大桜丘は、今年でセンバツ優勝から50年になる。都立荒川工、國學院、京華商の入ったブロックを勝ち抜き都大会出場なるかも注目だ。
実戦から遠ざかっており、力の差がある強豪といえども、油断はできない。また、コロナの影響で思うような練習ができなかったチームも多いだろう。それでも貴重な公式戦。今できる最善を尽くして戦ってほしい。
(記事:大島裕史)