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センバツで絶対に見逃せない3つのポイント!神宮大会出場4チームが集結した激戦ブロック、苦戦必至の大阪桐蔭、スラッガーvs好投手など見どころ満載!

2022.03.07

 第94回選抜高等学校野球大会の組み合わせ抽選会が開催され、ついに組み合わせが決まった。センバツは1つ1つの対決の見どころを語ればキリがない。今回は絶対に外せない、野球ファンから注目度が高いブロックや注目選手対決3カードを紹介する。もちろん、今回のコラムで出さなかったブロックについても紹介する予定だ。

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浦和学院、敦賀気比などが属するブロック
大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
ベスト8以上の組み合わせ

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敦賀気比vs広陵は今大会屈指の好カード

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上加世田 頼希、真鍋 慧

 今大会屈指のブロックといえば、広島広陵(広島)、敦賀気比(福井)、クラーク記念国際(北海道)、九州国際大付(福岡)と神宮大会出場4チームでベスト8を争うブロックである。この4チームは打撃力、投手力、守備力のバランスがよく、本番で投打がかみ合えば、どこが勝ち上がってもおかしくない。

 その中でも一番の激アツカードは広陵vs敦賀気比だといえる。

 チーム打率.360と打線が活発な敦賀気比。その中心は春山 陽登外野手(3年)。福井大会、北信越大会でも大当たりを見せており、突破口を切り開く活躍が期待される。また昨秋、故障の影響で球速があまり伸びなかった上加世田 頼希投手(3年)は今春で伸びているか。夏もベスト8を経験しており、経験値は非常に高い。本来の実力は発揮できそうだ。

 広陵真鍋 慧内野手(2年)は大会屈指のスラッガー。下級生の時から注目の強打者だった内海 優太外野手(3年)、中川 将心外野手(3年)が最終学年を迎える。解禁明けの練習試合でも広陵は打線が好調だった。エースの森山 陽一朗投手(3年)も角度のある直球と変化球で勝負する。明治神宮大会では球が高めに浮くことが多かったが、球速も伸びており、さらに投球の精度を高めていきたいところだ。

 九州国際大付vsクラーク記念国際も激戦が予想される。

 九州国際大付の打線の破壊力は大会トップクラスで、大会屈指の捕手・野田 海人(3年)、大型スラッガー・佐倉 侠史朗内野手(2年)、強打のトップバッター・黒田 義信外野手(3年)が中心だ。昨年秋の公式戦14試合で18本塁打と長打を期待できるが、楠城監督は守備力に自信を持っており、内野外野ともに鍛えられている。

 対するクラーク記念国際では、技巧派左腕の山中 麟翔投手(3年)、最速148キロ右腕・辻田 旭輝投手(3年)の成長も期待したい。ドラフト候補に挙がる辻田は九州国際大付打線を抑える投球術を習得できれば、一気に評価が急上昇しそうだ。

 練習試合では、3月6日の前橋育英(群馬)戦を皮切りに、10試合前後の練習試合を積みながら、本番に臨む予定だ。

[page_break:大阪桐蔭のキーマンは?]

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大阪桐蔭のキーマンは?

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海老根 優大、冨田 遼弥

  優勝候補として期待される大阪桐蔭(大阪)の初戦は鳴門(徳島)に決まった。鳴門の左腕エース・冨田 遼弥投手(3年)は最速142キロの速球に、切れのある変化球が武器。昨年秋の公式戦では42回を投げ、45奪三振、防御率0.86と申し分ない成績を残した。大阪桐蔭も相当対策を練って臨むことになりそうだが、公式戦ではほとんど左投手の対戦がないだけに対応に苦労しそうだ。ただ今年のチームは右の強打者が多く、松尾 汐恩捕手(3年)、スラッガー・海老根 優大外野手(3年)、トップバッター・伊藤 櫂人内野手(3年)の右打者をキーマンとして考えたい。

「強力打線orスラッガー」vs「大会屈指の好投手」も必見

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米田天翼、佐々木麟太郎

  今年のセンバツで注目したいのは「スラッガーor強力打線」vs「好投手」の対決が2カードあることだ。

 花巻東(岩手)vs市立和歌山(和歌山)との一戦。

 花巻東の高校通算50本塁打のスラッガー・佐々木 麟太郎選手(2年)と、市立和歌山のエース・米田 天翼投手(3年)の対決は、かなり盛り上がりそうだ。

 佐々木を筆頭とした破壊力抜群で、機動力も兼ね備えた花巻東打線は侮れない。米田は140キロ後半の速球と、130キロを超える高速スライダーなど、球速面については、今年出場する投手ではNo.1だ。ただ、それだけで抑えられるものではない。秋にはなかった投球面に奥行きが出ているか、注目をしていきたい。

 どちらに軍配が上がるのか。ドラフト候補の米田は、佐々木を抑えることができれば、大きく評価が上がりそうだ。

 明秀学園日立(茨城)vs鹿児島大島(鹿児島)の対決にも注目が集まる。

 明秀学園日立は公式戦10試合で14本塁打を放った強力打線が魅力。注目選手としては、中心に座る石川 ケニー外野手(3年)は、打者としてのみならず、投手としても高い能力を持っている主力選手だ。

 さらに大型右腕で、打っても力強いスイングが光る猪俣 駿太投手(3年)や、昨年秋の公式戦チームトップとなる4本塁打をマークしている武田 一渓内野手(3年)といった強打者がずらりと並んでいる。

 また鹿児島大島の146キロ左腕・大野 稼頭央投手(3年)は140キロ台の直球だけではなく、カーブも有効的に使える。

 明秀学園日立は前評判通りの強力打線を発揮できるか、大野は前評判通りの好投を見せることができるのか。どちらにとっても、大事な試合だ。

 欲張りかもしれないが、どちらも持ち味を発揮する熱戦を期待したい。

(文=河嶋 宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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