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元U-15代表の遊撃手や191センチ右腕など 福岡にいた9人の逸材

2022.02.25

元U-15代表の遊撃手や191センチ右腕など 福岡にいた9人の逸材 | 高校野球ドットコム
白濱 快起、山下 恭吾

 2022年シーズン、九州の高校野球界の激戦区でもあり、逸材が多い福岡の春季大会が始まろうとしている。昨年秋からスタートした新チーム。一冬を越えて、夏に向かう前に、これから実力が試される時期に入る。注目選手がどこまで成長しているか、春から一気に注目を浴びるかもしれない選手など、春季大会は見どころも多い。センバツに出場する九州国際大付以外のチームにいる逸材たちを整理しておきたい。

飯塚白濱 快起投手(2年=右右)
 前チームからエースとしてチームの中心を担ってきた。191センチの長身を生かした角度のある直球が大きな武器。最速は145キロで将来性を感じさせる右腕だ。打線でも4番に座り、勝負強い打撃と長打力も兼ね備えている。昨年秋は4強まで進んだが、九州国際大付と対戦する前に準決勝で敗れた。チームの悔しさを背負って投げる白濱の投球に注目だ。

福岡大大濠馬場 拓海投手(2年=右右)
 昨年のセンバツを経験した。1年生だった20年秋、九州大会の準決勝の宮崎商戦で8回1死まで無安打投球を続ける好投で1安打完封劇を見せたことがある。センバツでは2回戦でリリーフとして登板。延長戦に突入した10回途中から登板して無失点に乗り切ってチームに勝利をもたらした。ややトルネード気味のフォームから、力のある重い球質の直球を投げ込む。故障で昨年秋は投げられなかった分、この春にぶつける。

小倉吉川 雅崇投手(2年=右左)
 公立進学校に現われた「二刀流」を目指す逸材。投げては最速145キロの本格派右腕で、打っても長打力を兼ね備えた中心打者でもある。昨年夏は背番号1をつけて初戦で2ランを放つ活躍をみせた。昨年秋は5回戦で敗退。最後の夏に向けての「テスト」の意味もある春の大会。投打にわたってどこまで実力をつけているか試される。

福岡工大城東内田 海翔投手(2年=右右)
 九州古賀ボーイズ時代から評判が高かった右腕。高校1年で140キロに迫るストレートを投げこんでいた。課題の変化球を克服して、今年の春に臨む。昨年秋は5回戦で福岡大大濠に延長戦の末に敗れた。春こそリベンジしたい。


元U-15代表の遊撃手や191センチ右腕など 福岡にいた9人の逸材 | 高校野球ドットコム
江口 翔人

春日・飯田 泰成投手(2年=左左)
 中学時代に福岡選抜に選ばれ「U-15アジアカップ」(台湾)で優勝を経験した。140キロ近い速球だけでなく、変化球もスライダー、カーブ、チェンジアップを操れる。昨年春の福岡地区大会では博多工相手に7回参考の無安打無得点をマークしている。公立旋風を巻き起こすことができるか。

福岡亀田 遥士投手(2年=右右)
 県内有数の進学校の将来性を感じる右腕。昨年秋は背番号11をつけて、福岡大会準々決勝で、優勝した九州国際大付打線に立ち向かった。敗れた試合でリリーフし、打者10人に1安打しか許さなかった。直球は140キロに満たなかったが、この冬を越えてどこまで成長しているか注目だ。

福岡大大濠山下 恭吾内野手(2年=右右)
 中学時代に「BFA U-15アジア選手権日本代表」に選ばれた遊撃手。守備では定評があるが、打撃でも1年秋の秋季大会では打率.349、7打点、1本塁打をマーク。昨年のセンバツでは3番打者として3試合すべて安打を放ってチームの8強入りに貢献した。新チームでも主将で3番に座り、攻守でチームを引っ張る。最後の夏に再び甲子園に戻ることを目標にしている。

自由ケ丘冬木 壌太郎外野手(2年=右左)
 178センチの大型外野手。長打力が魅力で昨年秋県3位の自由ケ丘の4番を務める。フルスイングが身上で、ソフトバンク柳田に憧れている。

西日本短大附江口 翔人(1年=右左)
 筑後サザンホークスに所属していた中学時代から俊足好打で評価されていた「スーパー中学生」の1人だった。西日本短大附では1年夏からいきなりレギュラーを奪った。昨年夏甲子園でも1番二塁で先発出場し、安打も放った。この春から2年生となるが、チームの中心選手として、体格、技術がどこまで成長しているか、注目される。

 レベルの高い福岡地区で、どんな戦い、どんなプレーが見られるか。選手たちの成長ぶりに目が離せない。

<2021年秋季福岡大会上位チーム>
優勝:九州国際大付
準優勝:福岡第一
3位:自由ケ丘
4位:飯塚
ベスト8:柳川福岡北筑福岡大大濠

(文=浦田 由紀夫)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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