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 昨年秋、九州大会を制した九州国際大付(福岡)は、投打に強力な武器をもって、3月18日開幕の第94回選抜高校野球大会(阪神甲子園球場)に挑む。安定感があるバッテリーと、得点力のある打線が特徴で、初のセンバツ優勝を狙える戦力を備えている。

 左腕エース香西 一希投手(2年)と、主将で投手も務める野田 海人捕手(2年)のバッテリーはチームの柱でもある。打線ではスーパー1年生として注目を浴びる佐倉 侠史朗内野手が4番に座り、前チームで4番だった黒田 義信外野手(2年)が1番でリードオフマンとなり、九州大会4試合で50安打6発43得点、打率.391の力を誇る。その打線を「陰」で支えている3番の大島 諄士外野手(2年)の存在を忘れてはならない。

 九州大会は4試合で打率.471とチーム内では3位だったが、昨年秋の公式戦全試合での打撃成績ではチームトップに立っている。

<九州国際大付レギュラー陣の昨年秋の公式戦打率上位ランキング>
1位 大島 諄士外野手 .429(49打数21安打9打点、2本塁打)
2位 黒田 義信外野手 .404(47打数19安打11打点、4本塁打)
3位 野田 海人捕手  .3962(53打数21安打20打点、3本塁打)
4位 佐倉 侠史朗内野手☆ .3958(48打数19安打25打点、5本塁打)
5位 白井 賢太郎内野手☆ .365(52打数19安打13打点、2本塁打)
(☆は1年生)

 1番の黒田が塁に出てチャンスを作り、3番大島がチャンスを広げ、4番佐倉が打点を稼ぐ。九州国際大付の得点パターンはこれが基本となっている。大島の役割は実は大きく、1年生4番の佐倉がそれほどプレッシャーを感じることなく打席に入れているのも、大島が「つなぎ」の仕事をしっかりしているからにほかならない。

 大島は175センチ、76キロ。決して大きな体格ではないが、スイングはコンパクトでミート力に長けている。最近はやりのフルスイングでもなければ、アッパースイングでもない。確率の高い打撃を心がけて安打を量産している。昨年秋の公式戦はチームトップタイの21安打を放ち、九州大会に限っても4試合すべてで安打を放ち8安打はチームトップだった。

 

 明治神宮大会では3試合10打数3安打2打点、1本塁打をマーク。大阪桐蔭(大阪)戦では無安打だったが、初戦で2安打、準々決勝では先制ソロを放ってチームの4強入りに貢献した。

 小学生では芦屋ビッグドリーム、福岡ソフトバンクホークスジュニアでプレーし、福岡門司ボーイズから九州国際大付へ進んだ。ボーイズ時代の中3で春季全国大会出場の経験もある。福岡ソフトバンクホークスジュニアでは、故障上がりの代打でタイムリーを放つなど、野球を始めたころから勝負強さも兼ね備えている。

 九州国際大付の背番号7。センバツの舞台で決して目を離してはいけない。

(文=浦田 由紀夫)