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 センバツはその選手の野球人生を変える大きな大会だ。今回もテーマ別に紹介したい。第1回はドラフト候補となる速球派右腕、第2回はドラフト候補となる本格派左腕を紹介したが、第3回はスカウトがマークするような140キロ中盤の速球を投げる投手ではないが、全国レベルの好投手、技巧派右腕を紹介したい。対象となる選手は全員2年生で、新3年生となる選手たちである。

 まず佐山 未來投手(聖光学院)は63回を投げ、防御率1.00と抜群の安定感を誇り、ストライク先行の投球が期待できる。いわゆる計算が立つタイプだ。また、猪俣 駿太投手(明秀日立)も野手として紹介する予定だが、投手としても、ここぞという場面では140キロ前後の速球で押す投球ができる。山梨学院(山梨)の山田 悠希投手も140キロ近い速球と、切れのあるスライダーで圧倒する。

 浦和学院(埼玉)のショートストップ・金田 優太内野手も、最速143キロの速球を内外角に投げ分け、コントロールの良さも光る投手だ。

 38年ぶり出場の日大三島(静岡)のエース・松永 陽登投手は野手としての才能が高いが、投手としても130キロ中盤の速球と多彩な変化球を武器に、強力打線相手でも淡々とゲームメイクできる。昨年秋の明治神宮大会で1対2で敗れた九州国際大付(福岡)戦では、松永の良さを発揮できた試合だった。

 上加世田 頼希投手(敦賀気比)は、130キロ中盤の速球には勢いがあり、変化球をうまく投げ分けゲームメイクに徹する。昨秋は球威面で物足りなさがあったので、このセンバツでは、「やはりドラフト候補すべき」と思わせる成長を見せることを期待したい。

 麻田 一誠投手(和歌山東)も、右の技巧派。さらに球威アップを実現し、昨秋以上の投球を見せたい。

 大型サイドハンド・南澤 佑音投手(天理)は腕を下げたことで、一気に良くなった。近畿大会1回戦、準々決勝と安定した投球を見せ、ベスト4に導いた。130キロ中盤ながら回転数の高い直球とキレのあるスライダーを織り交ぜながらゲームメイクができる投手だ。

 金光大阪(大阪)のエース・古川 温生投手は、完成度の高い投球フォームから繰り出す常時130キロ中盤の速球と縦横のスライダーのコンビネーションを武器に、試合をしっかりと作れる。14年ぶりのセンバツ出場を決めた東洋大姫路(兵庫)のエース・森 健人投手は全身をバランス良く使った投球フォームから130キロ後半の速球で勝負する。スライダーの切れ味もよく、昨秋は公式戦で3完封を果たした。

 川竹 巧真外野手(高知)は投手として140キロ前半の速球を投げ込む。このセンバツでは投手、野手どちらでも活躍を見せたい。

 初出場の有田工(佐賀)のエース・塚本 侑弥投手は九州大会で2試合連続完封を記録。最速136キロではあるが、変化球を低めに丹念に投げ分ける投球術の巧さが光る。長崎日大(長崎)のエース・種村 隼投手は130キロ中盤の速球、変化球を投げ分け、九州大会4強に導いた。

(文=河嶋 宗一

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