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タレント力は県内トップクラスの専大松戸と東海大浦安が属するブロックが熾烈!春季千葉県大会一次予選展望・注目選手リスト【前編】

2022.02.22

タレント力は県内トップクラスの専大松戸と東海大浦安が属するブロックが熾烈!春季千葉県大会一次予選展望・注目選手リスト【前編】 | 高校野球ドットコム組み合わせ
第1地区予選のトーナメント表
第2〜3地区予選のトーナメント表
第4〜5地区予選のトーナメント表
第6〜8地区予選のトーナメント表

 4月8日から春季千葉県大会一次予選が始まる。昨秋県大会でベスト8入りした高校は予選免除となり、残り40校の県大会出場枠を争う。各ブロックでハイレベルなカードが組まれ、地区予選の見どころと注目選手を紹介する。

【第1ブロック】

タレント力は県内トップクラスの専大松戸と東海大浦安が属するブロックが熾烈!春季千葉県大会一次予選展望・注目選手リスト【前編】 | 高校野球ドットコム
渥美亮太(千葉経大附)、森夏音(幕張総合)

 千葉経大附検見川千葉工の勝者と対戦する。千葉経大附のエース・渥美 亮太投手(2年)の伸びがある130キロ中盤の速球は球質がよく、素質の高さを感じる。ただ、昨秋の県大会では不調に終わっただけに巻き返しに期待したい。他では下級生の時から主軸打者として活躍している大型外野手・磯ヶ谷 俐雄(2年)にも注目だ。

 千葉経大附は主力選手の多くが前チームから経験しているだけに、今年にかける思いは強いだろう。

 このブロックで注目されるのは敬愛学園vs千葉明徳のカードだ。敬愛学園は昨秋の一次予選では、まだ攻守ともに未完成な感じが強かったが、主軸にはポテンシャルの高い選手が揃っており、一冬越えて磨きがかかっているかに注目される。

 千葉明徳は前チームの主力選手と比較すると、大きく戦力が変わり、昨秋の県大会ではコールド負け。このオフはマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(愛工大名電出身)から指導を受けたが、どうチームが変わったか楽しみだ。

 幕張総合は近年、研究熱心な柳田監督の後をついていくように、選手たちも意識高く取り組み、実力をつけてきた。好打者・森 夏音外野手(2年)などミート力が高い打者が揃う。投手陣がどこまで整備できているか。

【第2ブロック】

 東京学館船橋は、県大会で2本塁打を放ったパワーヒッター・ゲアハート 大雅外野手(2年)に要注目。代表決定戦から登場する東京学館船橋は、連合チームと東邦大東邦の勝者と対戦する。

 県立船橋には恵まれた体格を持ち、130キロ前後の速球を投げ込む右腕・三上 光投手(1年)がいる。ポテンシャルは高く、一冬越えてどんな成長を見せているか楽しみだ。また多彩な変化球を投げ込む技巧派左腕・矢花 淳平投手(2年)も球速アップを課題に取り組んでいた。守備練習でストップウォッチを使い、打球処理、中継プレーのタイムを測って精度を高めたり、低反発バットを使っての打撃練習と、質の高い練習を多く積んでいた。その成果を春の大会で発揮できるか。


タレント力は県内トップクラスの専大松戸と東海大浦安が属するブロックが熾烈!春季千葉県大会一次予選展望・注目選手リスト【前編】 | 高校野球ドットコム組み合わせ
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第6〜8地区予選のトーナメント表

【第3ブロック】

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鈴木良麻(専大松戸)、金韓根(東海大浦安)

 専大松戸東海大浦安といった地区を代表する強豪校が一次予選から登場する。
 専大松戸は昨秋、悔しい敗戦があった。最速143キロ右腕・鈴木 良麻投手(2年)は完成度の高い県内屈指の好投手に加え、191センチの大型右腕・竹葉 洋太投手(2年)と、前チームの強力な投手陣と比較してもポテンシャルは遜色ない。あとは持丸監督が求める「直球の強さにこだわりつつも、実戦的な投球」をしっかりと表現できるかだ。

 野手も前チームから経験している巧打の二塁手・大森 駿太朗内野手(2年)、強打の三塁手・横山 瑛太内野手(2年)、全国レベルの強打の捕手・加藤 大悟(2年)の3人を中心に前チームのような粘っこさと破壊力を兼ね備えた打線に進化できるか。

 初戦の相手は昨年から加盟した光英VERITAS。パンチ力のある強打者・清宮 宙知内野手(1年)と、1年夏から大当たりだった大堀 優青外野手(1年)は、ポテンシャルが高い。春の大会までどんなパワーアップしているか楽しみだ。

 NPB球団のスカウトから注目される東海大浦安の大型左腕・金 韓根投手(2年)は、130キロ後半の速球と、縦に鋭く落ちる変化球で三振を量産する。安定感抜群の左腕・中島 寛喜投手(2年)もスタンバイ。野手陣のレベルも高く、ミート力が高い鯵坂 賢弘外野手(2年)や、勝負強さ、長打力を兼ね備えた右の強打者・谷田 虎太朗内野手(1年)と、能力が高い選手が打線の上位に座る。他校からも、戦力自体はベスト8の学校と変わらないと警戒されている。

 同ブロックの東京学館浦安は、前チームから主力だった澤登 悠幹内野手(2年)が主軸となり、今年も打力をウリにしている。

 千葉商大付もポテンシャルが高い野手が揃う。強打も光る三橋 裕大投手(2年)、昨秋、1年生ながらクリーンアップを務める浦部 竜樹内野手を中心とした打線は強力で、初戦は市川東昭和学院の勝者と対戦する。

【第4ブロック】

 昨夏ベスト16の日体大柏では、前チームから主力の左打者・杉田 峻内野手(2年)の活躍に期待がかかる。毎年、レベルの高い投手陣を仕上げていくが、この春も過去のチームに負けない仕上がりを見せているか注目だ。初戦の相手は柏南と連合チームの勝者と対戦。他にも西武台千葉市立柏といった実力校が入った。

(文=河嶋 宗一


【第1ブロックから第4ブロックまでの注目選手】
森 夏音外野手(幕張総合
渥美亮太投手(千葉経大附
磯ヶ谷俐雄外野手(千葉経大附
三上 光投手(県立船橋
矢花 淳平投手(県立船橋
鈴木良麻投手(専大松戸
竹葉 洋太投手(専大松戸
横山 瑛太内野手(専大松戸
大森 駿太朗内野手(専大松戸
加藤大悟捕手(専大松戸
清宮 宙知内野手(光英VERITAS
大堀 優青外野手(光英VERITAS
金 韓根投手(東海大浦安
中島 寛喜投手(東海大浦安
谷田 虎太朗内野手(東海大浦安
鯵坂 賢弘外野手(東海大浦安
澤登 悠幹内野手(東京学館浦安
三橋 裕大投手(千葉商大付
浦部 竜樹内野手(千葉商大付
杉田 峻内野手(日体大柏

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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