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ほとんどが最速140キロ中盤。センバツでブレークを狙う11人のドラフト候補右腕たち

 センバツは球児にとってドラフト候補となる上で大事な大会といっていい。前回は右投手を紹介したが、今回はこの大会で3年生を迎えるドラフト候補左腕5人を紹介する。

 今年のセンバツで注目度No.1左腕といえば、大島(鹿児島)の大野 稼頭央投手だ。「離島」「名前がかっこいい」「プロ注目左腕」と高校野球ファンが好きになる要素がこれ以上なく備わった逸材だ。自然あふれる奄美大島の環境で培ったバネの強さを生かした投球フォームは躍動感があり、最速146キロの速球に、スライダー、球速が遅いカーブで翻弄する。昨年秋の公式戦では89回を投げて、98奪三振と圧倒的な成績を残した。

 これまでのセンバツでドラフト候補として名前が挙がり、高卒プロ入りした投手と比較しても負けていないものがあり、さらにパワーアップした姿を見せれば、指名圏内になる可能性がある。

 大野に並ぶ左腕として、京都国際(京都)の森下 瑠大投手の名前が挙がる。昨夏の甲子園でチームをベスト4に導いた左腕で、140キロ前半の速球とハードな曲がりを見せるスライダーのコンビネーションは貫禄がある。昨秋は準備時間が短い中でも、公式戦で42.2回を投げて、52奪三振、防御率1.48と抜群の安定感を誇る。

 甲子園を経験している浦和学院(埼玉)の宮城 誇南投手も140キロ前半ではあるが、回転数の高いストレートで圧倒する。変化球の切れ味も鋭く、投球の出し入れが秀逸。計算が立ち、勝てる投球ができる投手として人気になりそうだ。

 昨秋の四国大会で準優勝した鳴門(徳島)のエース・冨田 遼弥投手は、最速142キロ・常時130キロ後半の速球に、スライダー、カーブの変化球をコントロール良く投げ分け、昨年秋の公式戦では42回を投げ防御率0.86と抜群の安定感を発揮した好左腕だ。OBである日本ハムの河野 竜生投手も、甲子園出場から大きくステップアップしたように、センバツで、さらに自分の名を広げていきたい。

 二松学舎大附(東京)の布施 東海投手も、全国レベルのテクニックを持った左腕だ。チームをセンバツに導いたのは布施の粘り強い投球術にあるといっても過言ではない。スライダーや、球速が遅いカーブを丹念に集める技巧派な投球を見せながらも、ここぞという場面では、130キロ後半の速球を投げ込む。

 この冬は、直球のレベルアップを課題において、マウンドよりも遠ざかった投球練習や、キャッチボールで球威を磨いている。距離が遠い投球練習で大事なのは、全身をバランス良く使って投げることだという。布施はこの練習を始めてから、秋に比べて直球の伸びがレベルアップしているのを実感している。

 5人の左腕が、センバツの舞台で、それぞれパワーアップした姿を見せられるかが注目される。

(文=河嶋 宗一

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