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大阪桐蔭が防御率0.28でトップ、奪三振は奄美大島の怪腕が圧巻 センバツ出場校投手ランキング

2022.02.01

大阪桐蔭が防御率0.28でトップ、奪三振は奄美大島の怪腕が圧巻 センバツ出場校投手ランキング | 高校野球ドットコム
前田 悠伍(大阪桐蔭)

 2022年の第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、[stadium]阪神甲子園球場[/stadium])に出場する32校が決まった。主に昨年秋の大会を参考資料にして選出されたが、特に高レベルの戦いが繰り広げられる昨年秋の地区大会に絞ってのデータをもとに、ランキング形式で出場校を紹介したい。(21世紀枠出場チームはのぞく)

 今回は投手編。チーム別の投手部門のベスト3は次の通り。

☆防御率
1位 大阪桐蔭 0.28
2位 鳴門   0.68
3位 広陵   0.75

☆1試合平均失点
1位 大阪桐蔭     0.5
2位 広陵       1.0
3位 クラーク記念国際 1.2

☆1試合平均被安打
1位 広島広陵       3.25
2位 高知       5.25
3位 クラーク記念国際 5.60

☆1試合平均与四球
1位 木更津総合 0.33
2位 東洋大姫路 1.00
3位 大阪桐蔭  1.25

 投手陣が豊富な大阪桐蔭(大阪)が上位に名を連ねた。スーパー1年生「BIG4」の一人、前田 悠伍投手を筆頭に、川原 嗣貴投手(2年)、川井 泰志投手(2年)、別所 孝亮投手(2年)と層が厚い。昨年明治神宮大会を制したチームらしい成績だが、同大会準優勝の広島広陵(広島)と、北海道王者のクラーク記念国際も安定した投手陣を誇る。1試合平均与四球でトップだった木更津総合(千葉)は3試合2投手で1四球しか与えなかった。


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越井 颯一郎(木更津総合)、大野 稼頭央(大島)、布施東海(二松学舎大附)

 続いて個人部門。防御率、奪三振、与四球については以下の通りとなっている。(規定投球回数=試合数以上)

<個人防御率0.00投手>
前田 悠伍☆(大阪桐蔭)3試合17回
佐藤 大介☆(広島商) 3試合6回
森下 瑠大京都国際)2試合13回
川原 嗣貴大阪桐蔭)2試合8回
工藤 翔大花巻東) 2試合6回
中谷 悠太(広島広陵)  2試合4回
(☆は1年生)

 全国で11投手が昨年秋の地区大会で自責点0だったが、2試合以上に登板して規定投球回に達しているのは以上の6投手。大阪桐蔭の前田に加え、昨年夏甲子園4強を経験した京都国際・森下は安定している。

<個人奪三振上位ランキング>
1位 布施 東海二松学舎大附)31(6試合40.1回)
2位 大野 稼頭央(鹿児島大島) 30(3試合28回)
3位 上加世田 頼希敦賀気比) 26(4試合28.1回)

 試合数が多かった布施が奪三振数ではトップだったが、大野は投球回以上の奪三振をマーク。鹿児島大会初優勝からの九州大会準優勝まで、チームの快進撃を支えた三振が取れる左腕の怪腕ぶりがうかがいしれる。

<与四球0の投手>
越井 颯一郎木更津総合)=3試合20回
野田 海人九州国際大付)=2試合11回
中谷 悠太(広島広陵)=2試合4回

 規定投球回以上で地区大会で四球を与えなかったのは6投手だが、2試合以上登板した投手は以上の3人。越井の制球力は群を抜いている。

 1試合当たりの被安打では、2.98本の森山 陽一朗投手(2年=広島広陵)がトップ。4試合すべてに先発して、27.2回を投げ、被安打は9本だった。

 1投球回あたり何人の走者を出したかを表すWHIP(投球回あたりの与四球・被安打数合計)では、各チームのエース格投手でランキングすると、木更津総合の越井が0.45でトップ。3試合(2先発)20回を投げて、被安打9、与四球0だった。

(文=浦田 由紀夫

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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