センバツ出場32校が決定したが、注目されたのは前年優勝の東海大相模(神奈川)だった。

 選出から漏れてしまったが、選考前、東海大相模を推す声が多かった。その理由と、今後の課題について記しておきたい。

 東海大相模が高く評価されていたのは秋季大会の得点力、失点の少なさだろう。

 11試合 117得点 12失点

 数字だけで、圧倒的な攻撃力、そして投手力の高さが伝わる。特に県大会での戦いぶりは圧巻だった。

 県大会6試合はコールド勝ち5試合、さらにすべての試合で、7点差以上をつけて勝利と圧倒の戦いぶりだった。

 特に投手陣は豊富だ。180センチの求 航太郎投手(2年)は角度のある最速142キロのストレートと、縦の変化球で勝負する大型右腕。県大会準々決勝、準決勝で完投勝利を収めた庄田 聡史投手(2年)に加え、庄司 裕太投手(2年)は右スリークォーターから130キロ後半の速球と切れ味鋭いスライダーで翻弄する。また、前チームから公式戦で好投をしてきた左腕・武井 京太郎投手と、この4人を中心とした東海大相模の投手陣のレベルは全国級であることは間違いない。

 実際に関東大会前の戦力分析では関東トップクラスと評価し、優勝候補と考えていた。

 ただ、関東大会2試合で8失点を喫してしまったように、強みである東海大相模投手陣が機能しなかった。

 東海大相模 2試合 18回  被安打19 奪三振3 四球6 自責点8

 選考委員会が語ったように、求が2試合で登板できず、県大会でMVP級といっていい活躍を見せた庄田が満を持して木更津総合(千葉)戦に登板したものの、2回で降板。唯一の活躍を見せたのはロングリリーフで好投を見せた庄司だった。

 木更津総合戦では三振を奪うことができなかった。投手を評価する上で、強みとなる奪三振が記録できなければ、あまり評価されないのは致し方ないだろう。センバツに行けるか、行けないかがかかった準々決勝。そこで力を発揮できなかったため、落選に至ったのは理由としては明快で、次に向かえるものだといえる。

 大事な場面でベストパフォーマンスを発揮できる調整力。これが今年の東海大相模投手陣の課題だといえる。悔しさを忘れることなく、さらに東海大相模が強大なチームになることを期待したい。

(文=河嶋 宗一