3月18日開幕の第94回選抜高校野球大会(阪神甲子園球場)に出場する32校が決まった。今センバツの注目の話題として「スーパー1年生BIG4」と言われる4選手の存在がある。投手としての大阪桐蔭(大阪)の左腕、前田 悠伍投手に、打者として花巻東佐々木 麟太郎内野手、九州国際大付佐倉 侠史朗内野手、広陵真鍋 慧内野手の3人。センバツの開幕を前に、打者として注目される3人を紹介する。

佐々木 麟太郎花巻東
2005年4月18日生まれ
183センチ、117キロ、右左
3番一塁手、通算50本塁打

 佐々木は高校通算50本塁打を誇る。これまで分かっている高校通算本塁打で最多は早稲田実業清宮 幸太郎内野手(現日本ハム)の111本。高校1年秋の時点でもう半分弱をマークしていることになる。117キロの体格を生かしたパワーと、スピードもある豪快なフルスイングで長打力を発揮してきた。1年春から3戦連発もマークしたことがある。昨年秋の東北大会、明治神宮大会でも3本のアーチをかかげ、見るものを魅了した。特に注目された明治神宮大会初戦の第一打席で放った本塁打は印象に強い。センバツの舞台でもその勝負強さとスター性の発揮に期待がかかる。

 今年に入り地元神社で必勝祈願して日本一を誓った。中学2年から両肩の胸郭出口症候群により腕がしびれて上がらないなどの症状が出ていたが、昨年12月上旬に思い切って手術。将来を見据えて大きな決断をした。年明けから練習を開始し、センバツに向けた調整に余念がない。

佐倉 侠史朗九州国際大付
2005年11月3日生まれ
183センチ、106キロ、右左
4番一塁手、通算8本塁打

 花巻東の佐々木同様、どっしりした体格からパワフルな打撃が身上。明治神宮大会では、大阪の大阪桐蔭の注目の1年生左腕、前田 悠伍投手から神宮の右翼スタンドへ本塁打も放った。九州大会では2戦連続アーチを放って、2本目は満塁弾と、チームの勝利に導く勝負強さも兼ねている。特に第一打席での勝負強さは折り紙付きで、先制点を挙げてチームを勝利に導くパターンで勝ち上がってきた。

真鍋 慧広陵
2005年6月17日生まれ
189センチ、89キロ、右左
4番一塁手、通算10本塁打

 真鍋は佐々木、佐倉と違って「スリム」。パワーも兼ね備えたアベレージヒッタータイプといえる。大ベテラン監督の広陵・中井監督から「ボンズ」とニックネームをつけられ「(OBで広島の)中村より飛ばす力がある」と言わしめた。3年夏の2017年甲子園で大会個人最多本塁打となる6本塁打を放った中村 奨成捕手以上の飛距離と太鼓判を押され、将来どこまで成長するか楽しみだ。

 3人それぞれが、地区大会から明治神宮大会まで7試合を戦った結果が以下の数字だ。

佐々木
7試合23打数11安打13打点3本塁打、打率.478
真鍋
7試合30打数14安打12打点1本塁打、打率.467
佐倉
7試合23打数8安打9打点3本塁打、打率.348

 3人をネット裏で見つめていたNPBスカウトも逸材であることを認めていた。真鍋に対しては「佐々木は大型だが、真鍋は長打力があるバランス型。内角のさばき方が上手。守備を見ても三塁や外野ができそう」と高評価。佐々木については、阪神、日本ハム、巨人が徹底マークしているとされ、「打ってほしいところで打ってくれる。柔らかいバットコントロールがいい」とドラフト1位候補になるほどの評価もある。佐倉についても「バットの出が速い。佐々木と同じくパワーも柔軟性もある」「将来的には(ヤクルトの)村上タイプになるかも」と高評価する声は多い。

 コロナ禍で暗いニュースが多いなか、16歳の左打者スラッガートリオが甲子園でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。ワクワクが止まらない。