市立和歌山



米田 天翼(市立和歌山)

11試合 9勝2敗 58得点21失点

 失点も少なく、準々決勝の天理(奈良)戦まで3失点以内に抑えている。エースの米田 天翼投手(2年)は2年秋の時点で常時140キロ前半の直球と、130キロ超えのカットボール、スライダー、カーブなど多彩な変化球を操り、先輩の小園 健太投手(DeNA)の影響を受けた投手だ。ただ、半田監督は課題は圧倒的に打力と語るように、近畿大会では2試合で合計3得点。他の近畿のチームと比べると、根本的に劣るように感じた。

東洋大姫路



森 健人(東洋大姫路)

9試合 7勝2敗 27得点16失点

 兵庫最後の砦である東洋大姫路がいわゆる「地元枠」以外でも推せる内容といえば、完封勝ちが4試合ある。

 エースの森 健人投手(2年)は県大会の報徳学園戦でスミ1完封(延長10回)、加古川西戦で13奪三振、近畿大会の智辯学園(奈良)戦でも完封勝利。森は130キロ中盤だが、伸びのある快速球を内外角に投げ分け、翻弄する右投手。とにかく四球を出さない投手で、見ていて守りやすさがある。

 県大会以上の公式戦3試合で完封勝利しているのは強い。打線は市立和歌山同様、相対的に弱い。4番・賀川 新太外野手(2年)はパンチ力のある打者で、智辯学園戦では2安打を放ったものの、打撃が自慢のチームではない。

市立和歌山東洋大姫路はともに好投手を中心とした似たチームで、実力差はほとんどない。両エースは敗れはしたが準々決勝の試合で好投した。米田は天理、森は大阪桐蔭相手に登板した。

米田 8回 142球 9奪三振 3四球 5失点 自責点5
森  8回 128球 3奪三振 2四球 5失点 自責点3

 ともに5失点を喫したが、持ち味はよく出ている。米田は自慢の球威で強打の天理から9奪三振を記録し、森は3奪三振にとどまったが、2四球で、128球。近畿大会通しての防御率は1.59。あくまで主観だが、米田は球威こそ素晴らしく、22年度のドラフト候補として申し分ない投球だったが、若干、テンポが悪いように感じた。ただ、森は大人びているというか、リズムの良さがあった。

 エースを比較した場合でも、ドラフト候補・米田を擁する市立和歌山はポテンシャルが高いように映るが、トータルで見ると、森も負けていない。

東洋大姫路は森の完封勝利数、投手成績が選考にとって大きなアドバンテージになるかもしれない。同じ準々決勝敗退のチームに勝負できる材料である。