目次

[1]具志川商がセンバツ初出場初勝利!
[2]豊見城33年ぶり夏の準決勝へ進出
[2]前原49年ぶり秋大会決勝進出

豊見城33年振り夏の準決勝へ進出

 1976年から3年連続夏の大会を制しただけでなく、赤嶺 賢勇投手、神里 昌二投手、石嶺 和彦捕手らを擁し夏の甲子園で3年連続ベスト8進出とその昔、沖縄強しを全国に印象付けた豊見城が古豪復活を印象付けた。今年2021年の全国高等学校野球選手権沖縄大会準々決勝で強豪興南と対戦。5-3で私学の雄を破る大金星を挙げ、33年ぶりとなるベスト4進出を決めた。

 立役者はエース垣花 琉陽投手(3年)。振り返れば7月11日。沖縄水産戦に先発した垣花 琉陽だったが、雨の中で制球も心も定まらず2ケタ失点を喫する。配色濃厚ゲーム(3回を終え2対11)から雨天中止となると、13日の再試合では人が変わったように被安打5、奪三振9をマークし沖縄水産打線をシャットアウト。その翌日の興南戦ではさすがに疲労の色は隠せなかったものの、6回を3失点と粘りのピッチングを見せる。すると急に流れが豊見城へ傾いた。興南投手陣が乱れ4つの四死球にエラーも絡み豊見城が逆転に成功。8回にも相手のフィルダースチョイスを誘い大きな5点目をボードに刻んだ。

 1週間500球に近づく垣花 琉陽をカバーした山城 瑠唯(3年)もナイスピッチングで興南に追加点を与えず5-3で勝利。1988年のベスト4以来となる33年ぶりの準決勝進出で、「TOMISHIRO」のオールドファンを大いに喜ばせたのだった。