本日、21世紀枠の各地区推薦校9校が発表される。昨年、4校が21世紀枠として出場したが、成績や各校のトピックスについて紹介したい。


東播磨(兵庫)・・・激戦区の秋季兵庫県大会で準優勝。近畿大会でも市立和歌山相手に接戦を演じた。結果的には21世紀枠での選出だったが、実力は一般枠扱いの声が多かった。実際にセンバツでは明豊と延長10回の大激戦を演じた。

八戸西(青森)・・・昨秋は東北大会に出場。エース・福島 蓮(日本ハム育成1位)が注目されたが、センバツでは3対8と敗れ、本来の実力は発揮できなかった。それでもエース福島が全国大会を経験し、その後のプロ入りに繋げたことを考えると、意味のある選出だった。

具志川商(沖縄)・・・昨秋は九州大会でもベスト8。実力は一般枠クラスという声もあったが、その期待通りの戦いぶり。特に2回戦の福岡大大濠との一戦は、延長11回に及ぶ熱戦となった。その後、具志川商は春季九州大会で圧倒的な実力で、優勝を収めている。このまま夏の甲子園に出れば躍進もあるのでは、と思わえるほどだったが、沖縄ベスト8で敗退。夏の大会の厳しさを実感させられる。

三島南(静岡)・・・最後の4番目に選ばれた三島南。稲木監督の発案で始めた「地域野球体験会」は、地元の保育園、幼稚園に通う児童たちを教える活動を13年から行っている。また晴天時の練習中にはビデオカメラを入れて、打った時の映像が映し出され、選手はそのフォームを確認しながらスキルアップする革新的な練習が注目された。三島南の甲子園出場で人生を変えたのが大型外野手・前田 銀治外野手。鳥取城北戦で三塁打を放ち、そこで高卒プロを意識し、今年のドラフトで楽天から3位指名を受けるまでになった。大会でのインパクトは東播磨具志川商になるが、ある選手1人の人生を変えたとして、三島南の選出はかなりグッドだった。

 昨年は21世紀枠選出には「大会中」「大会後」の活躍を見ても、かなり魅力的な学校を選出したといえる。21世紀枠の選考にはこれまでの各校の魅力をどう伝えるかが鍵となるが、やはり選抜での活躍できるか否か、どの学校を選べば、大きな影響を与えるのか。そこまで踏み込んで選出することが重要となりそうだ。

(記事:河嶋 宗一