大阪桐蔭の前田の完成度が桁違い



前田 悠伍(大阪桐蔭)

 投手では大阪桐蔭前田 悠伍が注目を浴びそうだ。大阪桐蔭といえば、中学硬式で大活躍した逸材たちが一挙集結するが、その中でも前田は「鳴り物入り」での入学だった。カル・リプケン12歳以下世界少年野球大会では日本代表の一員として世界一に貢献。湖北ボーイズ時代は最速137キロだったが、前田の投球を見た湖北ボーイズの先輩・横川 凱大阪桐蔭-巨人)も絶賛した。この秋は履正社戦や、近畿大会の準決勝の天理戦など、大事な試合では先発を任された。最速145キロの速球を内外角に鋭く投げ分け、さらに切れのあるスライダー、チェンジアップを低めに集める。

 リードする松尾 汐恩捕手(2年)も「丁寧さと強気なピッチングができる点が素晴らしい」と褒め称える。これまで大阪桐蔭には才能が優れた投手は多かったが、「制球力」「球速」「投球術」「フォームの柔らかさ」「メンタルの強さ」の5要素を兼ね備えた左腕は、なかなかいなかった。すでに23年のドラ1がうっすらと見える逸材。神宮球場のマウンドでどんなパフォーマンスを見せるか期待したい。

(記事:河嶋 宗一