来年センバツ出場をかけた「秋の陣」が全国で本格化している。すでに北海道でクラーク記念国際、東北では花巻東聖光学院、北信越では敦賀気比星稜がセンバツ出場を確実にしている。四国地区大会は30日に運命の準決勝が予定されている。例年、四国2枠とプラス1を中国地区と争うが、まずはこの準決勝で勝利することがセンバツ出場確実を意味する。

 奇しくも2試合ともに、「高知対徳島」という対決になった。それも1位同士、2位同士の対決にもなる。高知勢の連勝か、徳島勢の連勝か、それとも1チームずつ分け合うのか。大事な一戦、カード別に見どころを紹介する。

鳴門(徳島1位)VS明徳義塾(高知1位)



 ともに、四国大会はシードで1勝して準決勝に勝ち上がってきたが、内容は対照的だった。

 鳴門尽誠学園を2対0の完封ゲームで勝利。先発の冨田 遼弥投手(2年)が8安打されながらも無失点に抑えた。三者凡退は2回のみで、走者を置いての投球の連続だったが、ホームを許さなかった。打撃陣は下位打線が2打点が稼いでおり、勝負の準決勝では上位打線の奮起が望まれるところだ。

 対する明徳義塾は今夏甲子園に出場した阿南光を8回コールドの8対1で大勝した。先発は今夏甲子園8強の原動力にもなった変則左腕サイドスローの吉村 優聖歩投手(2年)で、相手阿南光も甲子園のマウンドを経験した森山 暁生投手(2年)。互いのプライドをかけた戦いだったが、好投手攻略は得意な明徳義塾打線が8安打8得点。敵失もからんだが、8回には3者連続適時打など集中力も発揮しコールド勝ちを決めた。

 鳴門・冨田投手が明徳義塾打線をどこまで抑えられるか。この1点に見どころが集約される。

徳島商(徳島2位)VS高知(高知2位)




高知・川竹 巧真(2年・右翼手兼投手)

 ともに2勝して勝ち上がってきた。徳島商四学大香川西に3対1、新田に5対4と接戦をものにした。初戦に先発した安藝 庫聖投手(2年)が8安打1失点完投勝利。2戦目こそ、先発して初回に4失点も、2回から7回途中まで無失点。3番手の森 煌誠投手(1年)も2回を1四球のみの無安打無失点投球で1点差を逃げ切った。打線は上位、下位むらなく得点する能力があり、どこからでも点が取れる。

 対する高知も同じく接戦を勝ち上がった。初戦は済美に4対1、2戦目は2対1で英明を振り切った。1番投手の山下 圭太投手(2年)が初戦先発、2戦目救援し2試合10回3分の1を自責点0(失点1)で抑え、打席でも英明戦で先制打をマークした。4番でもある川竹 巧真投手(2年)も2試合6回3分の1を失点0、自責点0に抑え、投手陣は安定している。

 高知の山下、川竹の投手は1番&4番と、投打の軸である2人の出来が勝敗のカギを握りそう。徳島商も投手陣は安定しており、緊迫した投手戦が期待できそうだ。

(記事:編集部)