この夏もベスト8予想答え合わせ!何校的中した?そして優勝候補の本命と対抗も!
中西聖輝、代木大和、前川右京、山田陽翔
今年も夏の甲子園ベスト8が以下のように出揃った。
京都国際(京都代表)
敦賀気比(福井代表)
智弁和歌山(和歌山代表)
石見智翠館(島根代表)
智辯学園(奈良代表)
明徳義塾(高知代表)
神戸国際大付(兵庫代表)
近江(滋賀代表)
今回もセンバツで行ったあの企画を行いたい。開幕前には、「【夏の甲子園】ベスト8進出校は?戦力拮抗で大接戦の様相もズバリ大胆予想」というコラムを行った。
このコラムでは、本命と対抗の学校を挙げさせていただいた。そこで、得点方式と従来の的中数の2項目で挙げていきたい。 得点方式は本命の学校は2点、対抗は1点。つまり満点は16点となる。的中数は本命の学校のみ適用。ここで予想を整理する。
反省点が多い予想となってしまった。それでもなぜ見落としたのか、今後の甲子園を占う意味で、振り返っていきたい。
京都国際がベスト8に入った。まずこのブロック、二松学舎大附をベスト8予想に上げたのはエースの秋山正雲。2回戦からの登場。さらに登板間隔もそれほどタイトなものではない。圧力のあるストレートとスライダー、チェンジアップを駆使した投球術を2試合続ければ、かなり高い確率でベスト8に行けるのでは?とそう思わせるほど突き抜けていた。
実際に西日本短大附戦の投球は前評判にふさわしいものであり、3回戦の京都国際戦も悪い内容ではなかった。ただ、甲子園初戦や東東京大会決勝と比べると高めのストレートがちょっと勢いがなかったかもしれない。それでも本塁打にした京都国際の打者の技術は素晴らしいものがあった。
京都国際は守備も素晴らしく、相手投手が嫌がるにはどんな攻撃をすればいいか理解し、しっかりと実行をしている。甲子園の経験がしっかりと生かされたチームとして上げていた。
21年でチームとしての格が大きく上がった1年になったのは間違いない。
3回戦から登場となった智辯和歌山。打撃も予想以上についていくことができていて、守備もポジショニングなどを見ていても、非常に落ち着いている。1ヶ月近い空き時間があったとしても、選手が意識高く臨んでいたのが伺える。ベスト8候補筆頭に挙げたが、甲子園常連校らしい落ち着きのある試合運びだった。
ただ3回戦を見るとエース・中西聖輝を引っ張りすぎていたのが気になった。投手陣の運用が全国制覇のカギになりそうだ。
敦賀気比は2回戦、3回戦と好投手を攻略して勝ち上がった。本塁打はないが、シャープなスイングでソツのない試合運びで着々と勝ち上がる野球は全国常連校と思わせるものがある。ただ本田克以外、計算できる投手がいないのが現状の課題。福井大会では結果は出しているだけに、準々決勝以降で活躍できるか注目したい。
石見智翠館はエースの山崎琢磨の安定感は高く、鍛え抜かれた守備、走塁、打撃をしっかりと発揮している。どの学校が勝ち上がってもおかしくないほどだったが、最後は抜け目のない守備、走塁ができる石見智翠館が上回る形となった。
智辯学園は1回戦〜3回戦までの試合運びが圧巻。優勝候補らしく、1回戦ではスクイズを織り交ぜ、2回戦では、前川右京が豪快なバックスクリーン弾。3回戦では終盤に勝ち越し、さらに9回には前川が試合を決めるホームラン。左のエース・西村王雅、右のエース・小畠一心が好投し、投打の柱が活躍。多くの高校野球ファンが優勝するのでは?と思わせる勝ち上がりだ。
本命:愛工大名電 対抗:県立岐阜商(ロマン:明桜)
結果:明徳義塾
明徳義塾は1回戦の県立岐阜商の粘り強い試合運びとベストタイミングの継投がハマり、サヨナラ勝ち。2回戦の明桜では、風間球打に対し、球数を投げさせ、じわりじわりと追い詰め、終盤で突き放す試合運び。3回戦では代木大和が完封。チームとしての調子も上がってきている。今大会の様相だと優勝をしていてもおかしくない。
なお、愛工大名電は愛知大会のような粘り強い試合運びができなかったのが誤算だった。
神戸国際大付は本命・明豊が勝てなかったときの対抗として挙げたが、見事に勝ち上がった。
エース・阪上翔也、楠本晴紀の2枚看板。打線では西川侑志など長打力、勝負強さを兼ね備えた選手が多く、打者のポテンシャルの高さとしては、ベスト8の中ではトップレベル。
ただ守備、走塁など細かな部分でミスがあるのだが、それをカバーしてしまうほどのメンタルの強さがある。激戦の兵庫大会で、駆け引きが優れたチームとの対決を多く制しているだけ合って、接戦の強さを準々決勝でも発揮できるか。
近江は本命の大阪桐蔭を破って、勢いに乗っている。多賀監督も称賛するぐらい良い形で試合運びができている。大阪桐蔭が敗れたとき、対抗は盛岡大附を挙げていたが、投手力が厳しいものだった。とはいえ、最もきつい試合スケジュールとなっている近江は打撃、守備ともに良い野球ができている。とても自信になった試合ということは間違いない。
大会前には優勝候補10校の中に挙げていたが、それを発揮した大会となった。
結果として本命は3校、対抗は1校と、7点となった。
優勝候補の
本命:智辯学園 対抗:智辯和歌山
となるのではないだろうか。準々決勝3試合目の明徳義塾vs智辯学園は今大会の大一番。明徳義塾が勝てば、今年、全国制覇を狙えてもおかしくないと思う。