西東京準決勝見所!國學院久我山vs日大三、東海大菅生vs世田谷学園の戦力を紹介
左から高橋風太、宇山翼、建守伯、本田峻也 ※写真は過去の大会より
7月31日、第103回西東京大会準決勝は東京ドームで開催される。準決勝・決勝の前売りチケットはすべて完売した。
まず西東京準決勝の見所を紹介したい。第1試合の日大三vs國學院久我山の一戦も激戦になりそうだ。
國學院久我山は早稲田実業相手にスクイズ戦法で攻略したように、今、東京都のチームの中で最も小技を使うのがうまいチームだ。その戦法が成り立つバント技術の高さ、また接戦に持ち込む守備力の高さ、エース・高橋風太の投球内容は安定したものがある。
日大三も、ここまで打線爆発というわけではないが、接戦の強さは健在。エース・宇山翼の安定感は素晴らしく、栃原涼太など投手の頭数は豊富。打線は強打の外野手・土屋マックス清文、星憂芽、井坪朝陽の強打の外野手トリオ、巧打の遊撃手・鎌田慎也と能力が高い選手を揃える。接戦が期待できそうだ。
第2試合の東海大菅生vs世田谷学園の一戦。世田谷学園は準々決勝で延長13回を勝ち抜いて、ベスト4入りを決めた。投打の柱・建守伯は右サイド気味から130キロ台の直球、スライダーを器用に投げ分け、打たせて取る投球を展開する好投手だ。
一方、東海大菅生は打線が本領を発揮していないが、それでも守り勝つ試合運びは素晴らしい。今年の投手陣の軸はすべて左投手。経験豊富な143キロ左腕・本田峻也、春にかけて伸びてきた先発型左腕・櫻井海理、リリーフで安定感抜群の投球を見せる松永大輝、左腕3人以外だと、センターを守りながら、マウンドに登る右の速球派・千田光一郎も控える。
どの投手も一定以上の安定感があり、継投を軸に試合を組み立てることができる数少ないチームである。どちらが流れを掴むことができるのか。
(文=河嶋 宗一)