7月9日から開幕する第103回埼玉大会。今回は春日部共栄上尾ブロックと昌平埼玉栄ブロックに注目していきたい。

大会展望
浦和学院vs聖望学園、細田学園vs狭山ヶ丘と注目カードが続々!
上尾vs川越工の伝統校対決に注目!強力打線・昌平の課題は?
投打ともに全国トップクラスの花咲徳栄のブロックに強豪が続々!

春日部共栄、上尾の戦力状況



増田 凛之介(春日部共栄)

 春日部共栄は1年生の時から注目を集めてきた遊撃手・増田 凛之介、強肩強打の捕手・石崎 慶太郎を中心に打線は強力。春季大会で課題となった守備面、投手力をどれだけレベルアップできるか注目される。初戦では所沢と対戦。同ブロックでは北部地区の強豪・本庄第一も脅威となりそうだ。

 Cシードの秀明 英光は最速143キロ右腕・岩井 裕貴に注目。県大会で課題となった守備力、打撃力のレベルアップを図り、上位進出を目指す。

 同ブロックには、波多野 幹太など強打者が多い山村国際、この春、昌平と5対7と接戦を演じた狭山清陵と実力校が集う。

 今春ベスト4の上尾は投打で総合力が高い。まず投手では、右サイドの技巧派・新井 陸斗はゲームメイク能力が高く、大型右腕・中澤 颯汰立教新座戦で16奪三振の快投をみせ、ベスト4に導いた。140キロを超える直球、切れのあるスライダーで三振を量産する。打線は3番捕手の金丸 健司、4番一塁の中村 峰の2年生コンビが打線を牽引。対戦した各校の関係者から「打線が強い」と評されており、この夏も優勝争いに絡むチームだろう。ただ初戦の相手は伝統校・川越工。右のアンダーハンド・鈴木 翔馬が粘り強い投球で守り抜き、2年生ながら4番に座る長井 翔を中心に打力も高い。埼玉を代表する公立校対決に、大きく盛り上がりを見せそうだ。

 同ブロックでは実力校が並ぶ。今春の地区予選で浦和学院と接戦を演じた浦和麗明も注目。7回終わって1対1の好勝負。最終的に1対4で敗れたものの、夏の躍進を予感させた戦いだった。そして春では県大会初戦敗退を喫したものの、昨秋ベスト8の川越東は、強肩捕手・矢矧 慶多を中心に攻守でバランスが取れたチーム。今春は戦力が揃わず、初戦敗退となったが、投手陣を整備し、上位進出を狙う。