第103回千葉大会の組み合わせが決まった。今年は各ブロックで見所が多く、さらに好選手も多く、強豪校の盤石な試合運びの裏側を詳しくお伝えしたく、連載シリーズで紹介をしていきたい。


 まずは優勝候補の専大松戸だ。15年に初の夏の甲子園出場。その後も春季関東大会出場常連になるものの、夏の大会では苦しい戦いが続いていた。専大松戸のブロックを見ると、かなり熾烈なブロックで、他のシード校と比べると厳しいブロックに入った。

 まず初戦の相手は、西武台千葉市立銚子の勝者と対戦。同ブロックでは西武でコーチ経験のある森博幸監督、山梨学院の部長として強化に尽力した松崎将部長の体制で復活途中の千葉経大附志学館vs東京学館の対決もかなり注目だ。

 千葉経大附は大型外野手・磯ヶ谷 俐雄、本格派右腕の渥美 亮太と2年生に逸材が多い。志学館は強打者・寺澤拓生擁するチームだが、春は投手力が課題となった。投手陣のポテンシャルを見る限り、打撃力に振り切りそうなチームになる予感がある。

 東京学館は昨秋、専大松戸に逆転勝利しており、最も脅威となるだろう。まず打線はプロ注目の遊撃手・粟飯原 龍之介、打撃、守備ともに高い技術を見せる平尾 匠、復帰を目指す好投手・根本 匠、春季大会で力投し、根本と同様、130キロ後半の速球を投げ込む田中 千歳も期待の2年生右腕だ。昨秋の県大会でかなり自信をつけた感がある。今大会は勝ち上がるごとに勢いに乗っていきそうだ。

 もちろん気が抜けない相手ばかりではあるが、この春の専大松戸の戦いぶりが継続できれば、圧倒できる予感がある。

 まずはエース・深沢 鳳介の存在が大きいだろう。関東大会では試合を投げて、失点と抜群の安定感。センバツよりも着実に進化の跡が実感できる。春季関東大会では13回を投げてわずか2失点の好投。高校生の右サイドとしてはトップレベルである平均球速130キロ後半のストレートに加え、小さく鋭く曲がるスライダー、ツーシーム。サイドとしては珍しい縦のカーブも厄介。

 投げ方が実によく、肘が立った投球フォームで、常に回転数の高いストレートを投げ込む。「変化球の前にストレート」という持丸監督のもと、他のチームを圧倒できるようになっている。また、144キロ右腕の岡本 陸も県内レベルで圧倒できる投手となった。ただ、ミート力が高いチームには、変化球が甘く入りやすく、痛打を浴びやすい傾向を克服できるかポイントになる。

 また、関東大会でも好投した右の技巧派・中舘 宙、県大会でも登板した2年生・鈴木 良麻が戦力化できるか。