5月18日、春季関東大会準々決勝。この2試合でベスト4が出揃うが、関東の名門校同士の対決に大きく盛り上がりそうだ。
花咲徳栄vs常総学院

松田和真(花咲徳栄)、大川慈英(常総学院)
花咲徳栄は2試合先発の144キロ右腕・松田 和真が合計143球を投じており、疲労状態が懸念される。最速146キロ右腕・堀越 啓太、140キロを超える金子 翔柾は安定感をかけるが、この2人の実戦力向上が甲子園の確率も高まるだけに、奮起を期待したい。
また、打線は2試合で3本塁打と打線が活発。どの打者もオーバー・フェンス、長打が期待でき、つながれば大量点が期待できる。
常総学院は大川 慈英が初戦で7回途中まで投げ、さらに秋本璃空が今大会ベンチ外。そのため場合によって投手総動員で投げることになりそうだ。
とはいえ、花咲徳栄打線はミスショットが許されない打線。駆け引き、投球術などあらゆることが求められるだろう。打線はミート力が高い打者が多く、花咲徳栄投手陣を攻略できる実力は秘めている。熱戦が期待できそうだ。
浦和学院vs専大松戸

宮城誇南(浦和学院)、深沢鳳介(専大松戸)
走塁をテーマにつながる打線でコールド勝ちを決めた浦和学院は1つのヒットからどれだけ進塁できるかが鍵になりそうだ。制球力が高い左腕・宮城 誇南、146キロ右腕・三奈木亜星、遊撃手兼任の吉田 匠吾は130キロ中盤ながら制球力が良く、テンポも良い。
専大松戸は選球眼が高く、しぶとく打ち崩す強力打線は健在。浦和学院投手陣にも攻略できるようになれば、さらに自信をつけそうだ。エース・深沢 鳳介が完投勝利を挙げたため、144キロ右腕の岡本 陸の登板も考えられる。持丸監督も岡本の一本立ちを春の大会のテーマにしていたため、対応力が高い浦和学院打線にどこまで通用するか。夏を想定した場合、投手陣の課題を明確にできる重要な試合となりそうだ。
(文=河嶋 宗一)