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令和初のセンバツは東海大相模が優勝!精鋭揃いのベストナインを発表!

2021.04.01

 2年ぶりの全国大会となった第93回選抜は東海大相模の優勝で幕が閉じた。今回は高校野球ドットコム恒例企画であるベストナインを紹介したい。今回は1校1人縛りというルールに基づいて紹介をしている。

今大会のベストナインを選定!

令和初のセンバツは東海大相模が優勝!精鋭揃いのベストナインを発表! | 高校野球ドットコム
石田隼都(東海大相模)

投手  石田 隼都東海大相模
捕手  松川 虎生市立和歌山
一塁手 畑中 未来翔鳥取城北
二塁手 黒木 日向(明豊)
三塁手 小池 祐吏東海大菅生
遊撃手 瀬尾 秀太広島新庄
外野手 瀬 千皓天理
外野手 秋山 俊仙台育英
外野手 松尾 光氣(福岡大大濠)

 石田 隼都東海大相模)は、29.1回を投げて無失点、44奪三振で終えるというアンタッチャブルな成績で見事に優勝に貢献。MVP制度があれば、文句なしで選出というぐらい今年のセンバツの顔となった。

 捕手の松川 虎生市立和歌山)は豊作揃いだった今大会の捕手の中でもトップレベルのキャッチャー。高校通算30本塁打を超える長打力、キャッチング、インサイドワーク、視野の広さ、スローイング。どれをとっても素晴らしい。小園健太をうまくリードした点も評価が高いだろう。

 畑中 未来翔鳥取城北)は7打数2安打に終わったが、一打席、一打席を見ても、メカニズムの良さ、スイングの鋭さは光るものがあった。

 明豊は良い野手が多く、1校から1人選ぶのはかなり悩んだが、決勝戦を通じて、打率5割をマークした黒木日向を選出。基本がしっかりした打撃フォームで、速球、変化球の対応ができる高い技術。セカンド守備も派手さはないが、守備範囲、送球、どれを含めて一級品。今大会改めて評価を上げた選手ではないだろうか。

 三塁手も守備力が高い選手や、バットコントロールの良い選手が多くいたが、準々決勝までの3試合で10打数4安打の好成績を残した小池 祐吏東海大菅生)を選出。4安打の内容を示す通り、打撃の完成度も高く、小池を選出した。

 激戦揃いの遊撃手。どの選手を選ぶか、悩んだが、瀬尾 秀太(広島新庄)を選出した。スローイング、捕球の確実性、守備範囲。どれをとっても一級品だった。この遊撃手ベストナインはかなり読者の主観が分かれると思う。1校1人ではなければ、大塚 瑠晏(東海大相模)の名前を挙げる方も多いはず。

 今大会活躍した遊撃手についてはもう一度掘り下げて紹介したい。

外野手はポジション問わず、力量、貢献度で選出。その点だと今年の外野手は瀬 千皓天理)のインパクトは非常に大きかった。力みのない構えから速球、変化球に対応し、16打数6安打を記録。その6安打が強烈だった。

 

 秋山俊仙台育英)の脚力の高さ、守備範囲の広さを誇るセンター守備、さらにミートセンスの高さを感じさせる打撃。今後も飛躍を予感させる打者だ。

 そして残りの外野手は松尾 光氣(福岡大大濠)を選出。具志川商戦の決勝本塁打など思い切りのよいスイングは迫力があり、もともと4番打者だったということもあり、スラッガーとしての進化を予感させる選手だった。

 今大会は開幕戦から延長戦。最後も1点差の大接戦だったように、接戦で始まり、接戦で終わった今大会だった。
今年は注目度が高かった選手。そしてニュースターも含めて見ごたえのある大会だった。大会で光った選手たちはシリーズ別で紹介をしていきたい。

選出した選手たちのギャラリーをチェック

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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