選抜甲子園はいよいよ準々決勝を迎える。今回は大会8日目3試合の見所を紹介したい。ここまでの戦いは大きな波乱も少なく、前評判の高かった高校が勝ち上がっていった印象だが、準々決勝ではどんな戦いが予想されるだろうか。
第1試合 仙台育英vs天理
仙台育英は左腕・古川 翼、エース・伊藤 樹の温存に成功するという理想的な勝ち方で準々決勝へコマを進めた。打線も147キロをマークし、打撃好調の吉野 蓮、俊足巧打の秋山 俊など打線も好調である。さらに機動力を絡める。近年の選抜優勝校と比較しても、優勝していてもおかしくない戦力だといえる。
天理はスーパーエース状態になりつつある達 孝太だ。球数制限だと3月22日からカウントされているので、可能な投球数は366球。天理が大きいのは、日程間隔に恵まれたこともあり、先発完投でプランを立てられる。ただ累計すると、295球なので、疲労度の不安もあるが、出場校トップクラスの機動力、戦術、攻撃力を誇る仙台育英相手にどんな駆け引きで勝負するのか、興味深いと考える高校野球ファンも多いのではないだろうか。
達が好投すれば、ドラフト的にも大きな付加価値がつく試合になりそうで、見逃せない戦いとなる。
スーパーエース・達が実現すれば、1点を争う投手戦になるだろう。