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選抜ベスト8予想は何校的中した?そして優勝予想の本命と対抗馬も!

2021.03.27

選抜ベスト8予想は何校的中した?そして優勝予想の本命と対抗馬も! | 高校野球ドットコム
伊藤樹(仙台育英)、山下陽輔(智辯学園)、石田隼都(東海大相模)

 選抜ベスト8が出揃った。今回はある企画の答え合わせをやっていきたい。それがセンバツ開幕日に配信をさせていただいた「【センバツがいよいよ開幕!ベスト8をガチ予想!」である。開幕日から多くの読者に訪問いただいた企画となった。ご覧いただき、感謝を申し上げたい。では実際どうだったかを報告したい。

 今回はベスト8予想として、本命と対抗の学校を挙げさせていただいた。そこで、得点方式と従来の的中数の2項目で挙げていきたい。

 得点方式は本命の学校は2点、対抗は1点。つまり満点は16点となる。的中数は本命の学校のみ適用。ここで予想を整理する。

◎本命:仙台育英  ◯対抗:北海
◎本命:天理    ◯対抗:健大高崎
◎本命:東海大相模 ◯対抗:東海大甲府
◎本命:大崎    ◯対抗:福岡大大濠
◎本命:市立和歌山 ◯対抗:県立岐阜商
◎本命:大阪桐蔭  ◯対抗:広島新庄
◎本命:東海大菅生 ◯対抗:京都国際
◎本命:中京大中京 ◯対抗:常総学院

 では実際の結果とともに総括を行いたい。

◎本命:仙台育英  ◯対抗:北海
結果 仙台育英

 仙台育英は期待通りの投手力、打撃力、機動力を発揮。名門校らしい戦いをしっかりと発揮してくれた。この2試合は投打の層の厚さを見せつけてくれた。

◎本命:天理 ◯対抗:健大高崎
結果 天理

 大会前にも天理のエース・達孝太の成長力とディフェンス力、打撃力を評価して上げさせていただいたが、期待通りの投球を見せた。一戦ごとに投球内容が向上するのはさすがだった。達はこの大会で一気にドラフト上位候補に名乗り上げたのではないか。

◎本命:東海大相模 ◯対抗:東海大甲府
結果 東海大相模

 東海大相模が分厚い投手力を発揮し、ベスト8へ。全投手の内容が素晴らしいが、特にエース・石田隼都の成長が著しい。高校生では打てないものがある。守備の安定感も素晴らしく、これほど緊張感のある試合を制する地力の高さは本物。

◎本命:大崎 ◯対抗:福岡大大濠
結果 福岡大大濠

 大崎の守備力、ち密な駆け引きを評価して選んだが、福岡大大濠もタレント力の高さに加え、粘り強さ、攻守の安定感ともに大きく成長。実に強いチームとなった。

◎本命:市立和歌山 ◯対抗:県立岐阜商
結果 明豊

 市立和歌山は優勝候補・県立岐阜商を破ることができれば、勢いに乗って、予想以上の力を発揮できると見込んでベスト8にした。ただ全国レベルの投手を攻略できるだけの打撃力、戦術はまだ足りていなかった。明豊は戦術の多彩さ、走塁のうまさだけでは出場校トップクラスの東播磨との大接戦を制したことで、チームとして一皮むけたといえる。

◎本命:大阪桐蔭 ◯対抗:広島新庄
結果 智辯学園

 

 全国レベルの打撃力を持つチームを戦うときに際して、智辯学園の懸念材料の1つだった投手陣の技術的、精神的な成長が予想をはるかに上回るものだった。打線も投手力が高い2チームを攻略したように、選手たちの打撃力、対応力も素晴らしく、戦い方もかなりどっしりしてきた。

◎本命:東海大菅生 ◯対抗:京都国際
結果 東海大菅生

 

 投手力、攻撃力、機動力すべてにおいて東海大菅生が最有力としてあげたが、今回はエースの本田峻也が故障で先発としてフルイニングを投げられない。そういう状況下の中でも秋まで出場がなかった投手、野手が台頭し、全員野球で勝ち上がる東海大菅生の底力だった。

◎本命:中京大中京 ◯対抗:常総学院
結果 中京大中京

 このブロックは4チームとも投手力が高かったため、投打の安定感という意味で、中京大中京が一番手だった。苦戦したところもあったが、エース・畔柳亨丞がマウンドに登った時の安定感は抜群だった。

 結果、16得点中、11点。
 8校中、5校的中となった。

 さて、ここまできたからには優勝の本命と対抗を紹介していきたい。

◎本命:仙台育英

◯対抗:智辯学園

 仙台育英は総合力や絶対的なエースをうまく休ませていることを考えると、ベスト8に残った8校の中で最も投手の消耗度も低く、戦術のバリエーション、総合力を考えて、優勝してもおかしくない。

 そして対抗は智辯学園を挙げたい。全国レベルの投手陣を着実に攻略できる実力があること。以前と比べて戦い方にどっしりさが出て、ばたつかずに試合運びができるようになったこと。

 またエース・西村王雅を中4日で準々決勝を迎えられるように、投手の試合間隔を見ても、頂点を狙える要素は秘めている。

 8校ともまさに総合力が高いチームが残った。これからの準々決勝以降の戦いもハイレベルなものになっていくのは間違いない。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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