疲労、球数見据えた投手起用が鍵!8強入りがかかる大会7日目の3試合の見所を徹底解説!
センバツは7日目を迎え、ベスト8進出をかけた2回戦へ突入した。今回は大会7日目3試合の見所を紹介したい。
第1試合 鳥取城北vs東海大相模
ともに接戦を勝ち抜いた同士の対決。試合に慣れて選手たち本来の実力を発揮できるか、注目される。
鳥取城北は畑中 未来翔、徳山 太一など強打者たちは振れていて、打球も鋭い。内野守備も安定している。エースの廣田 周佑も粘り強い投球ができる。ただ、東海大相模のアグレッシブベースボールを初めて体感するだけにどこまで我慢できるか。
東海大相模は144キロ右腕・石川 永稀が東海大甲府戦で結果を残し、めどがついた。スケールアップを果たし、世代トップクラス左腕へ昇格したエース・石田 隼都の投入のタイミングにも注目が集まる。打線は勝負強いショートストップ・大塚 瑠晏、スラッガー・柴田 疾も強い当たりが出てきた。この冬から伸びてきた百瀬 和真も鍵になりそうだ。
東海大相模が持ち味の野球を発揮する展開になるか。それとも鳥取城北が持ちこたえる形になるか。
[page_break:第2試合 具志川商vs福岡大大濠]第2試合 具志川商vs福岡大大濠
具志川商は完投勝利の新川 俊介の安定感が抜群。体重移動がしっかりしたフォームから繰り出す直球と変化球の精度の高さは突き抜けている。ミートを心がけ、走塁を織り交ぜるなど戦術のバリエーションは多岐にわたる。
一方、福岡大大濠も毛利 海大の安定感もピカイチだ。ただ1週間500球以内の球数を考えると、馬場 拓海など控え投手の登用もあるだろう。また正捕手・川上 陸斗の攻守の安定感は素晴らしいものがあり、また内外野の守備の充実ぶりも見逃せない。
どちらもそれほど破壊力を秘めた打線ではないので、3点から5点勝負の展開になりそうだ。
[page_break:第3試合 明豊vs市立和歌山]第3試合 明豊vs市立和歌山
明豊は頼みの京本 眞、太田 虎次郎が初戦で大荒れの投球内容。中3日でどこまで改善できるか注目される。改善できないと勝利は難しい。打線は左の巧打者・黒木 日向を中心に次々と当たっているが、相手は小園 健太である。そう簡単に点は取られない。
とはいえ、小園は絶好調であるかといえば、そうではない。県立岐阜商との神経戦では130球も投じた。小園は精神的、肉体的にも疲れたと語っており、中2日でどこまで復調しているか不透明なところがあり、優勝を狙う市立和歌山にとってはやはり小園以外の投手たちの働きが求められる。明豊は確かに打線の状態はよいものの、米田 天翼、アンダースローの伊藤 晃宏の2人は明豊相手にも勝負できる実力はあるといえる。勝ち進んでいけば、小園以外の投手が先発し、ストッパー役として小園を投入する起用法は当然ありうるので、この試合に適用するのか注目をしていきたい。
市立和歌山は攻守ともに著しい成長を見せている大型捕手・松川 虎大がいるが、大量点は望めるチームではないだろう。
3点勝負の戦いになることが見込まれる。甲子園で実績を残している実力校らしい戦いを期待だ。
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