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大会4日目は智辯学園vs大阪桐蔭など激アツカードが目白押し!3試合の見所を徹底解説!

2021.03.22

 大会4日目は、今大会でもトップクラスの注目度のある学校が多数登場する。見所を紹介していく

第1試合 県立岐阜商vs市立和歌山

大会4日目は智辯学園vs大阪桐蔭など激アツカードが目白押し!3試合の見所を徹底解説! | 高校野球ドットコム
注目右腕・小園健太に対して県立岐阜商はどんな攻めを見せるか?!

 優勝候補同士の対決が決まった23日の抽選会では大きく盛り上がった。

 市立和歌山はエース・小園健太は解禁明けの練習試合でも最速150キロをマーク。順調に仕上がりを見せている。持ち味は高校生離れしたピッチトンネル理論を実践する投球術。カットボール、ツーシームを自在に投げ分け、翻弄する投球を見ていきたい。大会の注目度はナンバーワンの小園。146キロ右腕の米田天翼が伸びてきているが、小園のコンディションが万全ならば、おそらく1人で投げることになりそう。

 打線は、高校通算32本塁打のスラッガー・松川 虎生、勝負強い打者・田中 省吾を中心に攻撃力は高い。また、守備の要・河渕 巧と守備が堅い。

 県立岐阜商のベンチ入り投手が全員140キロ超え144キロ左腕・野崎 慎裕、140キロ後半の速球を投げ込む松野 匠馬大島 成憧小西 彩翔も140キロを超える速球を投げ込む。

 打線はプロ注目の強肩捕手・髙木 翔斗、鋭い打球を放つ5番・山本 晃楓を中心に破壊力抜群に加え、選球眼の高い打者も多くいやらしい。

 両投手の持ち味を発揮すれば、前評判通り投手戦となるだろう。ただ、コンディションの状態によって制球力の乱れを招くということになれば、乱戦になるかもしれない。

 そうした展開になった時は選手層が厚く、複数投手制を推奨する鍛治舎監督率いる県立岐阜商に分があるといえる。小園はこうした難敵を潜り抜け、今大会の主役というべき投球を実現できるか注目したい。

 試合終了まで見逃せないカードとなりそうだ。

[page_break:第2試合 智辯学園vs大阪桐蔭]

第2試合 智辯学園vs大阪桐蔭

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山下陽輔、松浦慶斗

 昨秋の近畿決勝以来のカード。激戦必至の試合となりそうだ。

 智辯学園は左腕・西村王雅、右腕・小畠一心の2枚看板で守り切る。そして打線は高校生トップクラスのスラッガー・前川右京、対応力、打撃技術の高さはトップクラスのスラッガー・山下陽輔の2人を中心とした打線の破壊力はトップクラス。さらに俊足巧打の捕手・植垣洸、勝負強い好打者・三垣飛馬と強打者をそろえる。

 一方、大阪桐蔭は昨秋不調に終わった大型左腕・松浦慶斗、154キロ右腕・関戸康介の2枚看板が復活の兆し。リリーフでは安定感のある竹中勇登、伸び盛りの好左腕・川井泰志、速球派右腕・別所孝亮も控える。打線は池田陵真宮下隼輔前田健伸のクリーンナップの破壊力は全国トップクラス。

 そして破壊力だけではなく、俊足の野間翔一郎と機動力を絡めることができる。

 松浦、関戸の復調ぶりが智辯学園打線を完璧に封じるレベルまでになっているか。

 ただ、智辯学園も速球の対応力が高い打線なので、5点~7点の勝負が想定される。

[page_break:第3試合 広島新庄vs上田西]

第3試合 広島新庄vs上田西

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広島新庄の花田侑樹

 今大会出場校の中でも最も不気味なチームに入るだろう。143キロ右腕・花田侑樹、140キロ近い速球と独特の曲がりを見せるチェンジアップで打者を翻弄する左腕・秋山恭平の2枚看板の実力は今大会トップクラス。打線は花田、バットコントロールが素晴らしく、守備の要である瀬尾秀太など好打者がそろい、投打ともにバランスが取れた総合力が高いチームである。

 一方、上田西はチーム打率.407をマークした強力打線。常に安打が期待できる。打率6割超えの主将・柳澤樹、大型外野手・笹原操希、北信越大会で2本塁打を放った飛鳥井洸と野手のタレントがそろう。

 投手では左腕・山口謙作は130キロ中盤の速球ながら、ゲームメイクにたけており、逃げ切りを図る。

 長野県大会、北信越大会で猛威を振るった上田西打線が全国レベルの投手陣を擁する広島新庄相手にどこまで実力を発揮できるか。また均衡した展開ン持っていくには山口やほかの投手陣の働きが鍵となる。

 広島新庄は先手必勝で逃げ切りを図り、上田西は打ち合いに持っていき、終盤で勝負を仕掛ける展開にしたいところだ。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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