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東海対決など2日目3試合の見所を解説!

2021.03.19

第1試合 天理vs宮崎商

東海対決など2日目3試合の見所を解説! | 高校野球ドットコム
達孝太(天理)、中村碧人(宮崎商)

この試合の注目は天理の193センチの大型右腕・達孝太の仕上がりぶりだろう。最速146キロのストレート、フォークのコンビネーションで、奪三振を重ねる今大会屈指の本格派右腕だ。

 打線も主砲・瀬 千皓だけではなく、多くの選手が春先のオープン戦から本塁打を重ねており、着実にパワーアップ。それでいて天理独自の捕球練習で昨秋は7試合で4失策と堅い守備を見せる。特に遊撃手の杉下海生の守備は必見だ。

 しかし宮崎商も強力なチームだ。なんといっても遊撃手・中村碧人は昨秋までに高校通算25本塁打を放っている強打の遊撃手。深い位置から刺せる強肩も魅力的である。打席に入った時の構えや、プレースタイルはソフトバンクの今宮健太明豊出身)を思い出させる選手だ。

 投手陣では安定感のあるエース右腕・日高大空、本格派右腕・長友稜太、強肩で投げれば140キロ前後の直球を投げる西原太一が控える。

 中軸にパンチ力のある打者がいるとはいえ、基本的に守備主体のチームなので、3点~5点の勝負になりそう。

 まずはどの選手が突破口を切り開くことができるか、注目をしていきたい。

[page_break:第2試合 三島南vs鳥取城北]

第2試合 三島南vs鳥取城北

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前田銀治(三島南)

 21世紀枠が初登場。技巧派右腕・植松 麟之介は強打者を手玉にとる投球術を発揮できるか。将来はプロも見据える二刀流・前田銀治は野球関係者必見の逸材。投げては140キロ前後、打っては最も長打力があり、本塁打を狙える。初の大舞台でどこまでアピールできるか。

 鳥取城北は前年から経験した強打者・畑中 未来翔、そして長打力、コンタクト率の高さを兼ね備えた強打者・徳山太一を中心に打力が高い選手をそろえる。投手陣では中国大会から主戦を任される廣田周佑の安定感のある投球を期待したい。

 試合のポイントは三島南が先制し、持ちこたえて、試合の主導権を握ることができるか。やはり個々の能力的なものでいえば、鳥取城北が上回る。しかし三島南は昨秋、大型チームの静岡を破っている。このような戦いを甲子園で実現できるか。

[page_break:第3試合 下関国際vs健大高崎]

第3試合 東海大相模vs東海大甲府

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 なんとTOKAI対決が甲子園で実現。もし人数制限なしであれば、かなりの集客が見込めるカードである。

 両校は昨秋の関東大会準々決勝で対決し、東海大甲府が2対1で勝利をしているが、かなりの激戦となりそう。東海大相模は投手力、打撃力が突き抜けている。高速テンポの大会屈指左腕・石田隼都は角度ある直球、ハードな曲がりを見せるスライダーがひざ元に集めれば、簡単に打つことはできないだろう。打線も大塚 瑠晏、スラッガー柴田 疾を中心に破壊力と機動力を兼ね備えた打線は脅威だ。投手陣はかなり陣容が変わった。本格派右腕の大森幹大金城龍輝がベンチ外となり、求航太郎武井京太郎の2年生投手2名がベンチ入り。もちろん彼らも実力派である。

 昨秋、相模打線を1失点に抑えた好左腕・若山恵斗はどれだけしのぐことができるか。一度対戦しているだけに特徴は把握されているだけに、昨秋とは変わったバリエーションで投球ができるか。また、技巧派左腕・加藤太陽はけん制技術が優れ、143キロ右腕・赤井海人もスタンバイ。

 攻撃ではスラッガータイプの久井竣也、走攻守三拍子そろった猪ノ口 絢太、守備では経験豊富な好捕手・三浦諒太、安定した遊撃守備を誇る中澤空芽

 東海大甲府としてはぎりぎりまで持ちこたえる試合展開にしたいところ。東海大相模は先制、中押しを行って、先手必勝にしたいところだ。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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