世代を代表する超高校級スラッガーなど逸材揃い!西日本注目野手リスト27名
今年の第93回選抜高等学校野球大会の出場32校が決まった。最終回では西日本の野手である。西日本は近畿地区を中心に逸材が非常に多い。
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近畿からは大型スラッガーが多数出場!
前川右京、松川虎生、宮下隼輔、中川勇斗
【捕手】
松川 虎生(市立和歌山)は高校通算30本塁打を超える強打のスラッガー。いわゆる渡部 健人のような体格をした選手で、金属の反発力だけではなく、体に秘めたるパワーそのものが違うので飛距離が段違いである。プロ注目捕手の高木 翔斗(県立岐阜商)と比較されるが、松川のほうが断然スラッガータイプである。田近 介人(大阪桐蔭)はコンタクト率が高い打撃と安定したスローイングでもり立てる好捕手。西川 侑志(神戸国際大附)はスローイングタイム1.9秒台の強肩を誇る好捕手で、チームでも4番を打つ。
初出場の京都国際は大型捕手の中川 勇斗に注目。1年生のスタメンが多い構成で、強肩強打で、経験もある中川は頼もしい存在だ。植垣 洸(智辯学園)も捕手ながら俊足巧打強肩が光る好捕手。
松川虎生(市立和歌山)
田近 介人(大阪桐蔭)
中川 勇斗(京都国際)
西川 侑志(神戸国際大附)
植垣 洸(智辯学園)
【内野手】
関西地区は、好遊撃手が揃う。まず杉下 海生(天理)はU-15代表経験者。スピードではなく、基本忠実に丁寧にこなすディフェンスは天理式捕球練習で作り上げてきた。コンタクト力も高い遊撃手。さらに藤原 夏暉(大阪桐蔭)は今年の大阪桐蔭の守備の要で、攻守で安定している。なんと言っても走れる選手で走ってチャンスメイクに巧打堅守の左打者として全国舞台でも活躍に期待がかかる。
宮下 隼輔(大阪桐蔭)は天理・達 孝太から3ランを放ったように打撃技術は非常に高く、さらに安定した三塁守備も光る巧打の内野手。
そして関西地区を代表するスラッガーといえば、前川 右京、山下 陽輔の智辯学園のスラッガーコンビだ。
前川はプロ注投手キラーの異名があり、昨秋は天理の達 孝太、大阪桐蔭の関戸 康介から豪快な本塁打を放ち、さらにコンタクト力も高い。練習を見ていてもスイングの強さ、打球の速さ、太ももの太さが段違いなのだ。スラッガーとしては岡本 和真(巨人)以来の大器として騒がれるのも頷ける。NPBのスカウトから一目を置かれる逸材は甲子園でも結果を残すことができるか。
山下は本塁打を打てるパワーもあり、さらに変化球をさばく上手さもある。近畿大会では11打数5安打、2本塁打5打点を記録。大阪桐蔭戦の本塁打は見事だったが、市立和歌山戦で小園 健太が投じたカット系の変化球を安打にしたシーンは山下の技術の高さが際立ったシーンだといえる。
強打者が注目される智辯学園だが、岡島光星(智辯学園)は俊敏な動きが注目される巧打の遊撃手。昨年9月に智辯学園の練習取材に訪れて、あまりの守備力の高さに目が留まった選手である。
大阪桐蔭の前田 健伸も期待のスラッガー。山口東シニア時代と比べてもだいぶスリムになり、甘い球を逃さずスタンドインさせるパワーがあり、中学時代は投手もやっていただけに地肩も強い。豪打を発揮することができるか。河渕巧(市立和歌山)はヒット性だと思った打球も阻止する好守備が持ち味のショートストップ。小園の投球を見るとこの選手の好プレーが目につく。
神戸国際大附の遊撃手・栗原 琉晟も近畿大会で打率.429をマーク。攻守で安定したパフォーマンスを発揮する。
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米崎 薫暉、阪上 翔也、池田陵真、川口翔大
中学時代から騒がれた遊撃手・瀬尾 秀太(広島新庄)はバットコントロールの良さと堅守を兼ね備えた好プレイヤー。
昨年の1年生14人がベンチ入りした下関国際は投手と遊撃手を兼任する仲井 慎が投打を牽引。センス溢れるパフォーマンスを発揮する。
四国地区では明徳義塾の遊撃手・米崎 薫暉も1年生のときから注目された職人肌の遊撃手で、次々と好プレーを見せる。父・薫臣さんは近鉄、阪神に在籍していたプレイヤーだ。初出場の聖カタリナ学園の遊撃手・川口 翔大は174センチと上背はないが、抜群の身体能力を武器に長打を量産。さらに遊撃守備でもポテンシャルの高さを生かしたプレーを発揮する。中村 碧人(宮崎商)は高校通算25本塁打を誇るスラッガー。上背はそれほどなくても、捻りを使ったスイング軌道、強肩を生かした遊撃守備は今宮 健太(明豊出身)を彷彿とさせるものがある。九州大会で活躍を見せた黒木 日向(明豊)は明豊らしい高い打撃技術を誇る三塁手だ。
藤原 夏暉(大阪桐蔭)
前田 健伸(大阪桐蔭)
宮下 隼輔(大阪桐蔭)
前川 右京(智辯学園)
山下 陽輔(智辯学園)
岡島 光星(智辯学園)
杉下 海生(天理)
河渕 巧(市立和歌山)
栗原 琉晟(神戸国際大附)
瀬尾 秀太(広島新庄)
仲井 慎(下関国際)
米崎 薫暉(明徳義塾)
川口 翔大(聖カタリナ学園)
中村 碧人(宮崎商)
黒木 日向(明豊)
【外野手】
大島 正樹(敦賀気比)は1年生のときから甲子園を経験しているアベレージヒッター。守備力も高く、高確率で安打を期待できる。そして笹原 操希(上田西)は北信越大会で17打数7安打と記録した強肩強打の大型外野手で、長野県の高校でドラフト候補としてセンバツに出場した外野手といえば、大滝 勇佑(地球環境-元福岡ソフトバンク)以来だろう。
最速145キロ右腕・阪上翔也(神戸国際大附)は野手としてリストアップしたい。高校通算17本塁打の長打力を誇る打撃はスイングが実にシャープ。投手としてもかなりのポテンシャルだが、肘痛で秋以降は打撃に専念。どこまで戻るか懸念がある。センバツまでには投打で大暴れする姿を見ていきたい。大阪桐蔭戦で先制適時二塁打を披露した瀬 千皓(天理)も期待のスラッガー。メカニズムがしっかりしており、センバツでも大暴れが期待できる。
大阪桐蔭の池田 陵真は中学時代、U-15代表を経験した巧打の外野手。スイング軌道を見ても超高校級とも言える技術の高さがあり、さらに強肩。勝負所で打てるメンタルの強さも魅力だ。同じく大阪桐蔭の2番・野間 翔一郎は山口東リトルシニア時代から注目された巧打外野手。かなりの俊足で次々と盗塁を決める。本来であればもっと目立っていい才能の高さを持ったプレイヤー。ぜひセンバツで躍動することを期待したい。畑中未来翔(鳥取城北)も期待のスラッガー。1年秋から豪快な本塁打を連発しており、昨夏の交流試合でも唯一、ベンチ入りを果たした。打撃技術やガッツ溢れるプレースタイルととにかく魅力溢れるプレイヤー。センバツで評価を高めることができるか。
大島 正樹(敦賀気比)
笹原 操希(上田西)
阪上 翔也(神戸国際大附)
瀬 千皓(天理)
池田 陵真(大阪桐蔭)
野間 翔一郎(大阪桐蔭)
畑中未来翔(鳥取城北)
今回は東西で注目選手を紹介していったが、改めて全国各地の人材が集結した大会となった。ぜひ多くの選手が活躍する大会になることを期待したい。
(記事:河嶋 宗一)
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