選抜出場校で毎度議論になるのは関東・東京枠、近畿枠だ。今回は関東・東京の6枠目となった東海大相模の選出の行方について迫っていきたい。

東海大相模と日大三の比較から見えたもの


 6枠目、ボーダーラインを争っていたのは東海大相模日大三だ。両校の数字について紹介したい。
東海大相模
【昨秋の戦績】
8試合7勝1敗
総得点 71
総失点 11

日大三
【昨秋の戦績】
8試合 7勝1敗
総得点71
総失点13

 総得点は同じだが、東海大相模は県大会のチーム打率.361、関東大会でも打率.310、日大三はチーム打率.252と打力は東海大相模が上回っている。

 また主力投手の成績を見ると、東海大相模石田 隼都は県大会・関東大会を合わせて防御率1.49、46奪三振を記録。日大三の主力投手・宇山 翼は都大会で防御率2.15、37.2回を投げ41奪三振。悪くはないが、いずれも投球成績は石田が上回る。

 ここまで見ると、成績面は東海大相模が圧倒的に上回る。

 選考委員の話を聞くと、東海大相模については加点方式で見ているように感じられる。選考委員会を高く評価したのは、関東大会の石橋戦の6回表のセーフティバント攻撃だ。ここまで4対0とリードをしていた東海大相模は無視一塁から1番・大塚 瑠晏、2番・伊藤 航大、3番・小島 大河が三者連続でバントヒットを成功させ、 さらにミスが絡んで一気に2点をもぎとった。この回はさらに1点を取り、コールド勝ちにつながったが、東海大相模らしいアグレッシブベースボールでセンバツを勝ち取ったのである。

 日大三は落選理由として、準決勝、決勝で貧打にあえいだことだという。まず準決勝の二松学舎大附戦では7回まで無安打。8回に2点を勝ち越し、良い面でいえば、都内屈指の左腕・秋山 正雲を後半に攻略し、実に粘り強い試合運びだったように見えるが、選考委員会は7回まで無安打というのをマイナス材料ととらえた。そして決勝戦では8番の安田 和輝の2安打に終わった。またミスが絡み、終盤に突き放され、1対6と負けた。

 それでも落選した日大三の秋の戦いぶりは称えられるべきであり、今年も西東京中心のチームであることは間違いない。しかし最後の1枠を絞るには、ここまで検討をしないといけない。最後のイスを争う状況に残ったことは誇り高いこと。ぜひこの悔しさをバネにより強いチームになってほしい。

 選出された東海大相模は関東でもナンバーワンの実力がある。6番目からの大飛躍を期待したい。

(記事:河嶋 宗一

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