日本中、いや世界中が新型コロナウイルスに苦しみ抜いた2020年も間もなく終わろうとしている。野球界も例外なく厳しい一年を過ごした中、四国の高校野球では今年、何が起こったのか?

 今回は少し「高校野球」という枠からはみ出しながら振り返ってみたい。

四国地区大学生、社会人の奮闘、現役球児への大きな刺激に


 2020年、秋から冬にかけて四国の野球界で大学・社会人カテゴリーでの歓喜が相次いだ。まず10月26日のプロ野球ドラフト会議では四国学院大・水上 由伸投手(帝京三<山梨>出身)が埼玉西武ライオンズから育成5巡目指名。3名が指名を受けた四国アイランドリーグplusを除けば四国内で唯一のドラフト指名選手となった。

 四国学院大出身としては2001年・広島東洋カープ10巡目指名の天野 浩一(高松西<香川>出身)、JR西日本を経て2015年に千葉ロッテマリーンズから7巡目指名を受けた高野 圭佑(呉工<広島>出身)両投手に続く3人目。かつ高校時代以来となる投手復帰1年あまりで最速150キロを出しての快挙達成は、「次のステップ」で夢実現を目指す四国高校球児へ大きな励みとなったに違いない。

 また11月末には、社会人・都市対抗野球で四国銀行(高知市)が2勝をマークしチーム史上初、四国勢としても1977年・丸善石油(松山市・廃部)以来43年ぶりとなる8強入りで大会3大表彰の1つ「小野賞」を初受賞。

 八幡浜(愛媛)出身・菊池 大樹投手(龍谷大卒5年目)の優秀選手賞受賞、来季ドラフト候補にもあがる水野 達稀丸亀城西<香川>出身2年目・JR四国から補強)遊撃手のパナソニック(門真市)戦3安打など、「元・四国高校球児」が全国で結果を出したことで、現役球児たちにも新たな選択肢が生まれたといっても過言ではないだろう。