群雄割拠の近畿地区 ひと冬超えた姿に期待


 新型コロナウイルスの感染状況により今後が読めない部分もあるが、来年も近畿の高校野球ではハイレベルな戦いが見られそうだ。

 近畿地区のセンバツ出場枠は6。今秋の近畿大会で4強入りした智辯学園市立和歌山京都国際大阪桐蔭は選出が濃厚だ。残りの2枠は8強の龍谷大平安智辯和歌山神戸国際大附天理で争うことになりそうか。兵庫1位で準々決勝も1点差負けだった神戸国際大附は選ばれる可能性は高いが、残り1校の選考は難航しそうだ。

 優勝した智辯学園を奈良大会決勝で倒している天理は準々決勝で大阪桐蔭に7回コールド負け、京都1位の龍谷大平安智辯学園に3対8と点差をつけられた。智辯和歌山は2点差負けだが、3位校と市立和歌山にこの秋だけで3度敗れているのが評価に響きそうだ。来年1月29日の選考会がどのような結果になるのか注目したい。

 続いて府県ごとの勢力図を見ていこう。滋賀県は滋賀学園近江が近畿大会に出場。両校の直接対決は滋賀学園がサヨナラ勝ちを収めており、力は拮抗している。滋賀学園はエースの阿字 悠真(2年)に注目。最速146キロのパワー型投手で、来年のプロ入りを目指している。野手陣も落合 克己(2年)や滋賀学園(1年)など伸びしろのある好素材が揃っており、一冬越えた姿が楽しみだ。

 近江山田 陽翔(1年)が投打の柱として活躍する一方で、左の技巧派・副島 良太(1年)など他の投手の台頭が著しい。新野 翔大(2年)や明石 楓大(2年)など実績のある野手もおり、戦力は非常に充実している。

 この2校を追う存在が秋4強の綾羽比叡山、公立では北大津に力がある。夏の大会後から元阪神の伊藤文隆監督が就任した光泉カトリックにも注目だ。

 京都では初の甲子園出場が有力な京都国際に注目。投打の中心となる森下 瑠大平野 順大など1年生に有力選手が多く、これからさらに強くなりそうな気配がある。

 秋の大会を制した龍谷大平安は繋がりのある打線と堅守が武器。柱となる選手が出てくれば、面白い。秋2位の乙訓は近畿大会で好投を見せた北見 隆侑(2年)に注目だ。他にも秋4位の東山やポテンシャルの高い選手が多い京都外大西京都翔英立命館宇治なども力がある。北部では秋8強の綾部や好左腕・遠藤 翔海(2年)を擁する京都共栄に注目だ。

 大阪は近畿大会準優勝の大阪桐蔭が中心になるだろう。最速150キロ左腕の松浦 慶斗(2年)や最速154キロ右腕の関戸 康介(2年)を中心に投手層が厚い。打線もプロ注目の4番・池田 陵真(2年)や俊足が武器の野間 翔一郎(2年)など相手にとっては脅威となる選手を揃えている。実力を出し切れば、全国制覇も十分に狙えるだろう。

 秋は4位に終わった履正社は春までにどこまで戦力を整えてくるだろうか。好投手・高橋 怜央(2年)を擁する東海大仰星と旋風を巻き起こした山田は近畿大会の経験を次に繋げていきたい。