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第1026回 中京大中京の強さが新チームでも光る!この夏愛知で存在感を発揮したチームは?【後編】2020年12月30日
【目次】
[1]辞退を余儀なくされた東邦。連合の活躍も目立つ
[2]交流試合に出場の中京大中京。ドラフト指名選手の活躍にも期待
今年の高校野球界は、新型コロナに見舞われた。愛知県でも、中京大中京が代表を決めていたセンバツをはじめ春季大会以降、夏の選手権も中止となってしまった。
そうした中で、夏は愛知県の独自大会が開催され秋季大会は何とか、当初の予定をこなすことが出来た。そして、甲子園の交流試合含め、中京大中京の活躍が光った1年となった。
本編は、そんな愛知県の2020年の高校野球を振り返る後編である。
前編はこちらから!
中京大中京が公式戦無敗で終わった愛知の2020年を総括【前編】
辞退を余儀なくされた東邦。連合の活躍も目立つ

2度の降雨中止を経験した中部大春日丘
大府も、一部名古屋市勢も絡んでいた知多ブロックで5回戦は半田を倒すなどして勝ち上がっていき面目躍如した。一方で、このゾーンですべての学校が目標としていた東邦が大会途中で校内の被コロナ発生で辞退を余儀なくされたのは残念だった。
また、加茂丘・衣台の連合チームが安城農林、豊野、安城南といったところを下してベスト16に進出したことも話題となった。岡崎工に4対3と競り負けたものの、ここまで勝ち上がった矢田 拓君のトリッキーな投球は高く評価されていいであろう。
また、守りも大崩れすることなく、連合チームとは思えないまとまりの良さだった。「選手同士はこっちが思っていた以上に仲が良く、野球以外でもいろいろ交流を持っていっていたのもこうした結果に繋がっていったのではないか」と、指揮を執った柴田 勇人・加茂丘監督も称えていた。
また、今年度末で廃校となる新城と新城東が1回戦で対戦。雨で2時間28分の中断を挟みながらも戦い切り新城東が10対5で制した。
雨と言えば4回戦では春日丘と名古屋市立工の対戦が2度までもプレーボール後に降雨中止。3度目の正直で春日丘が延長の末に振り切るということもあった。
【次のページ】 交流試合に出場の中京大中京。ドラフト指名選手の活躍にも期待

- 手束 仁
- 生年月日:1956年
- 出身地:愛知県
- ■ 経歴
愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。
スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。 - ■ 著書
『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社)
『甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)
話題作となった
『甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
『スポーツ進学するならコノ高校』
『東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
『三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
『スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
『高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
『野球県民性』(祥伝社新書)
『野球スコアつけ方と分析』(西東社)
『流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW! - ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
- ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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