目次

[1]大垣北、岐阜第一らが躍進した岐阜大会。ドラフト指名の2選手の活躍にも期待。
[2]静岡大会に波乱をもたらした「7回制」。勝利へのポイントは、先制と粘り。

 東海地区の高校野球もコロナの影響で3月の春季大会予選以降、すべてが中止となってしまった。そんな状況ではあったが、7月には各県高野連の管轄下で独自の大会が開催された。

 岐阜県は開幕を予定していた土日の雨で開催が1週間遅れた。三重県も大会そのものはずれ込んだ。静岡県は7回制で開催するということになった。まさに、独自大会ということになった。それぞれの大会を経て、秋季大会も無事終了。東海地区の高校野球は来季への希望をつないだ。

 なお、愛知県に関しての総括は別途紹介しているので、ここでは静岡、岐阜、三重の総括とする。後編では岐阜と静岡に焦点を当てていく。

前編はこちらから!
常連校が健在の岐阜、実力拮抗の三重と静岡 2020年東海地区高校野球を総括【前編】

大垣北、岐阜第一らが躍進した岐阜大会。ドラフト指名の2選手の活躍にも期待。


 岐阜の夏の独自大会を制したのは大垣日大だった。3回戦では岐阜総合学園の粘りに6対5と苦しんで勝利。準々決勝で美濃加茂に3対1で快勝すると、準決勝は岐阜第一に終盤の攻防を制して5対3で勝った。

 さらに決勝では昨年の優勝校中京に延長11回タイブレークの末に6対5で勝利。2年ぶりに夏の岐阜大会を制した。大垣日大は、その後、8月に開催された三重県1位のいなべ総合との交流試合(三岐大会)でも接戦で勝利している。

 近年、上位進出校が固定してきているという印象も否めない岐阜県の勢力構図だ。そんな中で、この夏の大会では大垣北が93年以来のベスト4と躍進したのが光った。初戦で曲者とも言うべき海津明誠を下して勢いに乗れたのも大きかったようだ。

 さらに3回戦で岐阜城北、4回戦は飛騨高山と下して準々決勝では岐阜聖徳学園に延長10回タイブレークで競り勝ってのベスト4だった。準決勝では中京に完敗という形だったが、中盤までは互角に近い戦いで食い下がって健闘した。

 昨夏の甲子園ではベスト4まで進出した中京(当時は中京学院大中京)は、プロ注目の元 謙太君が5試合で3本塁打とその強打ぶりを見せつけた。元君は10月のドラフトではオリックスから2位指名を受けているが、この大会での活躍は大いにアピールの場になっていたであろう。

 岐阜県のドラフト指名ということで言えば、最速153キロをマークした帝京可児加藤 翼君も中日から5位指名を受けている。もっとも、大会では初戦の武義との試合途中に中指のマメを潰したということで、夏季大会の登板は少なかった。準々決勝で岐阜第一戦に終盤で投げたものの、万全ではなかったこともあり本塁打を浴びるなどして破れた。それでも、最後は自己最高をマークするなど素材力の高さは示したようだ。

 岐阜第一は夏はベスト4。秋季県大会も3位校となり東海大会にも進出してベスト4まで進出している。2年生で4番を任されていた阪口 樂君は来季の注目選手として今から話題に上っている逸材だ。