第1017回 関東一、帝京、早稲田実は激戦必至のブロックに!秋季東京都大会の見所を徹底展望!2020年10月15日

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【目次】
[1]清宮擁する早実、1回戦で修徳と対戦/2回戦で昨夏の東西東京大会の優勝校が激突か?
[2]3回戦で帝京・日大三の黄金カード実現か!?
[3]有料観客試合というチャレンジ

3回戦で帝京・日大三の黄金カード実現か!?



帝京・武藤闘夢

 今大会のトーナメント表は、左下だけでなく、右下もかなり重い。この夏の東東京大会優勝の帝京は、安川 幹大植草 翔太らの投手陣に、武藤 闘夢尾瀬 雄大らの攻撃陣といった戦力が充実している。ただ1回戦で対戦する堀越は侮れない。センバツ準優勝の経験がある伝統校も、近年は結果を出せずにいるが、修徳監督として実績を残している小田川雅彦が監督に就任して、力をつけている。谷井翼といった投手陣や三塁手の田倉正翔ら、経験豊富な選手もいる。

 帝京堀越に勝てば、2回戦は2年前の夏に敗れている都立小山台青山学院の勝者と対戦するが、帝京の優位は動かない。

 そして3回戦での対戦が予想されるのが、日大三だ。神宮第二球場最後の試合となった昨秋の準々決勝の名勝負は、記憶に新しい。経験値を含めた実力では帝京が上回っているだろう。しかし昨秋は、帝京の中堅手で主将である加田 拓哉の2度にわたる魂のダイビングキャッチが勝敗に影響を与えたように、長年のライバルであるこの両校の対戦は、単純に戦力だけで勝敗を予想することはできない。

 帝京日大三の勝者が準々決勝で対戦するブロックは、シード校の創価日大豊山に、明大中野八王子東京実の勝者や、近年結果を残している共栄学園あたりが絡んでくる。

 日大豊山の左腕・玉井 皓一朗は、今大会注目の投手の1人だ。昨秋4強の創価には、好捕手の小松 稜平や打撃センスのいい高沢 春佑らがいる。

有料観客試合というチャレンジ



エース・本田峻也(東海大菅生)

 この夏、西東京大会に続き、帝京との東西決戦も制した東海大菅生は、この秋も、優勝候補の筆頭だ。エースの本田 峻也、主力打者の千田 光一郎堀町 沖永、スーパー1年生として鳴らした福原 聖矢といったこの夏の経験者に加え、亜細亜大に進学した兄・翔暉と同様に強肩の小山 凌暉ら新戦力も充実している。

 今大会トップシードの東海大菅生は、1、2回戦の相手は、力の差がかなりある。3回戦は錦城学園桜美林との対戦が有力だが、優位は動かないだろう。

 東海大菅生が準々決勝で対戦するブロックは混戦模様。シード校の日大二と対戦する目白研心のエース・安保優太郎には、独特の落ちる球がある。早大学院には田村 康介らの好打者がいる。

 1次予選の代表決定戦で日体大荏原との守り合いを制した日本学園と、同じく明星との打ち合いを制した立正大立正との対戦も興味深い。この夏4強の東亜学園には、4番の鈴木 浩太朗らが残った。東亜学園日本学園は昨年の秋の2回戦で、都営駒沢球場で対戦している。もし両校が1回戦に勝利すれば、2年続けて2回戦で、同じ場所で同カードという、チーム数、使用球場数の多い東京では珍しい対戦になる。

 また早稲田実業大森学園がシードされているブロックが、準々決勝で対戦するのは、やはりシード校の佼成学園二松学舎大附が有力だ。佼成学園は投手陣の柱である前野唯人らが、春先の自粛期間を経ながらも、力を伸ばしてきた。二松学舎大附は投打の軸になる秋山 正雲らが注目される。

 夏の大会が終わるのが遅かった分、新チームの始動が遅れた。例年のように合宿や遠征ができず、各校ともチーム作りに苦労していた。1次予選から本大会まで1カ月程度空いたため、1次予選からメンバーを変えてくるチームも少なくないはずだ。さらにこれから1カ月の長丁場。コンディションを整え、チーム力を上げていった高校が、栄冠を手にするのではないか。

 なおこの大会は、今年になって初の有料観客試合になる。まだコロナの感染が収まらない中、様々な制約もあるが、一般の観客を入れて試合をすること自体、大きなチャレンジである。この大会が無事に終わることは、コロナで奪われた高校野球の日常の姿を取り戻す、貴重な一歩になるはずだ。

 この秋は、明治神宮大会も中止になった。したがってこの大会は、今年の学生野球の最後を飾る大会になる。その意味でも来年につながる、非常に重要な大会である。

(記事=大島 裕史)

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コメント (1)
投手注目2020.10.15 ダークホース
國學院久我山の髙橋投手、八王子学園の羽田投手この二人は確実に来年の春夏も注目される選手この二人を打ち崩すのは至難の技 各校がどれだけ対策をして一点を取るのかが秋の大会の鍵となる決勝が楽しみです

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