目次

[1]日本ウェルネス沖縄のAブロックに興南が入る/シード沖縄工のブロックに、春八強の知念、糸満が入ったBブロック
[2]強打の宮古が中心となるCブロック/一番の激戦区となったDブロック

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 夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)が初の中止となった2020年。しかし、各地域にて独自の夏季大会開催の発表がなされている。甲子園を目指してきた三年生たちにとっては悔しいことこの上ないが、最後の舞台があることで完全燃焼しようと一致団結し始めた。

 ここ沖縄県では7月4日に夏季大会の開幕が決定。6月23日に抽選が行われ春のベスト4である日本ウェルネス沖縄工宮古中部商がシードとなり参加校数59校で頂点を争われる。今回は、各選手の春の大会の成績を元に、展望を述べてみよう。

日本ウェルネス沖縄のAブロックに興南が入る


 創部初の公式大会ベスト4進出を決めた日本ウェルネス興南と戦った春の三回戦で三塁打を放った185cmと長身の川平 真也が、1番打者として打率.538でチームを牽引。準々決勝の知念戦で逆転タイムリーを放った2番平良 一葵と、下位に座りながら9打数7安打で打率.778と大会首位打者の宮城 塁と三人の二年生が打線を引っ張った。4試合で奪った得点は34。チーム打率は.407と4割越えで夏のシード権を手に入れた。

 投手陣も、興南戦で8回5安打1失点と快投した左の比屋根柊人(三年)と、防御率0.85の渡慶次 憲一郎、被打率.179と安定したピッチングを披露した東恩納 音の、二人の二年生右腕が他校の驚異となる。創部初の優勝をこの夏で果たすのか注目が集まる。

 このAブロックに興南が入った。春、日本ウェルネスに屈辱のコールド負けを喫した興南。浮上のカギは二人の投手。一年生中央大会で優勝し、常時135km以上のストレートを放る山城 京平(二年)と、美里工の練習試合で好投した期待の屋嘉比才輝(三年)だ。しかし興南といえば、新戦力となる一年生がオーダーに名を連ねることで周囲に驚きを与えてきた。夏の決勝戦のマウンドを託され見事完投した宮城 大弥(オリックス)らが好例。この夏も、誰も知らない未知なる戦力を融合し、春までとは違う興南を見せるに違いない。この両校が三回戦で顔を合わせるのだろうか。王者興南のリベンジなるか?日本ウェルネスが連勝を飾るのか?

 その他では秋ベスト4の具志川と、秋準優勝の八重山農を筆頭に春ベスト8の北山那覇商那覇浦添商に、春8強の糸満と好勝負を演じた与勝らが上位進出を目指す。

シード沖縄工のブロックに、春八強の知念、糸満が入ったBブロック



沖縄工・翁長政次

 二年連続で春の大会ベスト4へ進出した沖縄工がシードの権利を持つ。まずは、沖縄工三枚看板の被打率を紹介しよう。

 春の大会で主に先発を任された上原紳之佑(二年)が.113。昨年の招待試合で明石商を相手に8回1失点と好投した翁長政次(三年)が、春は中継ぎとして登板し.005。抑えを任され完璧なピッチングをした実質エース格(知名監督談)の前竹陽日希(三年)が.004と、相手にヒットを許さなかった。この三枚看板を中心に春の大会4試合で僅か4失点だが、三枚看板の防御率はゼロ。この守りを崩すのは容易ではない。

 打線を引っ張るのは主将で1番を務める國吉涼介(三年)。出塁率.625のスピードスターがかき回し、長打率.706の中軸・又吉祐次朗らで確実に得点に結びつけていけば、1960年生以来60年振りの夏の沖縄の頂点が近づいてくる。

 共に春八強の糸満知念では二人の投手がカギとなる。糸満の當間航大が防御率0.52。知念の新屋来樹(三年)はベスト8校の中で唯一、全試合全イニングを投げ切ったタフネス右腕。全投球回数35イニング中、33イニングまでの防御率は0.82だった。そして知念で注目する選手がもう一人。個人的にはプロ志望届を出して欲しいと願う山内琉聖(三年)だ。185cm80kgの堂々とした体軀から放たれる高速の打球は、今年の三年生の中では美里工の主砲富島と並びトップクラスだ。

 ここに八重山小禄美来工科などが続く。春ベスト16入りした4校連合(開邦南部農林・辺土名・真和志)は、この夏も同じ連合で挑む。気心知れた仲間たちで、夏も旋風を巻き起こすか!?