第1006回 県立岐阜商を打ち破るのはどの学校?ベスト4入り3校がいる西濃地区など各地区で激戦模様!【春季岐阜県大会展望】2020年02月28日

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 ユニフォームデザインもすっかり変わった、新生県立岐阜商が勝負強さを見せつけた昨秋の岐阜県大会。センバツ出場を果たしたことで、さらに鍛治舎イズムも浸透してきていることであろう。

 その県立岐阜商をどこがどう切り崩していくのかが、今年の岐阜県の焦点となっていきそう。昨秋は、県ベスト4に大垣日大大垣西大垣商の3校が残った西濃地区を中心に、今年の岐阜県を展望していこう。

各地区の注目校は?



水野塁偉(大垣商)

 18年秋から19年夏までの1年間は、夏の岐阜大会で県立岐阜商大垣商が入れ替わった以外、ベスト4の顔ぶれは大垣日大中京学院大中京岐阜第一県立岐阜商という変わらぬ4強だった。その構図が、昨秋には大きく崩れた。とはいえ、県立岐阜商が優勝し大垣日大もベスト4には残った。

 西濃地区予選は大垣日大大垣西大垣商が昨秋の県大会で4強に残ったことでシードされて県大会進出が決まっている。従って、ブロック予選は8校トーナメントの敗者復活戦で、残り3校が決まる形となった。

 そんな中では一昨年に旋風を巻き起こした海津明誠大垣北の勝者、大垣南大垣工の勝者あたりが抜け出しそうだ。大垣東も可能性はある。

 県大会進出の3校では昨秋の準優勝校大垣商は昨秋の準決勝で大垣日大に競り勝ったことで自信を得た。背番号4で好投した水野塁偉君のトリッキーな投球も光った。

 大垣日大は、投手の柱を模索中というところもあったが権田翼君、林春真君、橋本昇樹君らの中から、柱となる投手が台頭してきたかどうか。4度目の21世紀枠推薦校となった大垣西はチームとしてのまとまりはいい。何とかあと一つ上のステージを自力で獲得したいところであろう。

 東濃地区では昨夏の甲子園でベスト4に進出した中京学院大中京が抜けている。昨秋の県大会では新チームの経験の浅さが出てしまって岐阜聖徳学園に敗退したものの、甲子園での経験もある元 謙太君など選手個々の素材力はやはり高い。麗澤瑞浪中津商中津のシード校と土岐商あたりが追いかける存在となりそう。



佐々木 泰(県岐阜商)

 中濃・飛騨地区では帝京可児の評判がいい。加藤翼君と平良拳晨君という2本柱がチームを引っ張る。昨秋の県大会ベスト8の美濃加茂と準決勝で当たりそうだが、いずれも県大会に進出すれば、上位も狙えそう。

 他にも、東濃実関商工など有力校が帝京可児美濃加茂のゾーンに集まった。反対ゾーンでは、加茂農林がシードとなっているが、益田清風関有知なども県大会進出を狙う。

 岐阜市地区では県立岐阜商はセンバツ出場で予選免除。県大会ベスト8の岐阜聖徳学園岐阜工がシードとなっている。昨秋県大会初戦で帝京可児に敗れた岐阜第一がどこまで巻き返すかにも注目したい。市立岐阜商岐阜長良岐阜総合学園などが競い合う。さらには、このところ毎年好チームの岐阜各務野もどんなチームになっているのか楽しみだ。

 甲子園で、県立岐阜商がどんな戦いを見せてくれるのかということも楽しみだ。そして、その県立岐阜商は県大会でも本命となっていくだろうが、西濃地区勢の昨秋4強の3校と中京院中京と岐阜第一の巻き返し。さらには帝京可児岐阜聖徳学園なども気になるところとなっていくだろう。

(文=手束 仁

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
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