目次

【目次】
[1]八重山農の真価が問われる春
[2]沖縄水産、興南が入ったDブロック

 球春到来!67回目を数える沖縄県高校野球春季大会が3月20日からいよいよ開幕する。沖縄尚学、八重山農、嘉手納具志川の4校のシードと、ライバル校らが目白押しの春の大会を、前回のABブロックに続く後編の今回は、C、Dブロックを見ていこう。

前編はこちらから!
投打に充実の沖縄尚学がいるAブロック、具志川や未来沖縄らがひしめくBブロック!【春季沖縄県大会展望・前編】

八重山農の真価が問われる春


 昨年秋。僅か12人で決勝まで登り詰め、同校の伝説を作った八重山農。右のサイドハンド親里大翔と、サウスポー・垣本真志の二本柱が継投し、相手打線を封じれば、1番・久貝悠斗が打率.467、2番・大浜圭人が打率5割(いずれも準決勝を終えた5試合の成績)と打線を引っ張ってファイナルへ進んだ。

 ただ、沖縄尚学打線を相手に先発した垣本真志が4イニングで9安打、継投した親里大翔も、残り5回と2/3イニングで8安打を浴び頼みの二本柱が8失点。9回に奇跡の同点に追いつく驚異的な粘りの打線も、8回までは2得点(7失点)だった。

 初の九州地区高校野球大会でも、1対8と福岡第一にコールド負けを喫した八重山農。上位校と互角に戦うために、何が足りなかったのか。真価が問われる春となる。

 シード・八重山農を追う一番手が美里工具志川商。新人中央大会ベスト4の美里工は秋、宮古を7対0、知念を13対3と共にコールドで下し王道を地で行く戦いを見せた。

 この2試合で目を引いたのが4番・富島力斗。宮古戦でチーム初ヒットを記録すると、2打席目の三塁打を含む4安打。続く知念戦でもその打棒は止まらず、1打席目の二塁打を含む5安打。何と9打数9安打。

 長らく沖縄の高校野球を見てきた筆者も見たことのない数字が並んだ。準々決勝の具志川戦では5打数1安打も二塁打を記録。インコースを苦にせず、楽々とライト方向へ持っていく技術とパワーが、相手投手を苦しめる。

 新人中央大会準優勝の具志川商。島袋柚希、普久原勇、新垣琉斗の二年生に178cmの一年生・新川 俊介らがマウンドを守る。新人中央大会の一回戦で八重山農を相手に4対7と勝利しているだけに、秋の八重山農旋風に悔しい思いをしたことだろう。

 秋の那覇工戦で2本の二塁打を放った4番・安田風太や、一年生ながらキャッチャーでクリーンアップも務めた狩俣 伊吹ら打線もしっかりしている。順当に行けばこの2校が二回戦でぶつかる。北山未来沖縄首里豊見城も好カード。この4校も初戦で波に乗り、下克上といきたい。