第992回 四国の野球2020を占う 四国アイランドリーグplus中心に「バズり」の予感2020年01月11日

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【目次】
[1]高校年代は「ホップ」大学年代は「ステップ」社会人は「ジャンプ」の2020
[2]四国アイランドリーグplus「ドラフト最多指名」へ。NPBもイベント多し

 ついに東京五輪イヤーの2020年がスタート。首都から1000㎞近く離れた四国地区でも徐々に世界最大のスポーツイベントへの機運が高まっている。ではその中で四国の伝統工芸ともいえる「野球」はどのように進んでいこうとしているのか?現状紹介も交えながら占っていきたい

高校年代は「ホップ」大学年代は「ステップ」社会人は「ジャンプ」の2020



高校通算29本塁打の山田 響(済美)
 

  高校年代は「ホップ」・大学年代は「ステップ」・社会人は「ジャンプ」……。これが2020年のアウトラインになってきそうだ。

 高校年代の詳細は改めて触れることになるが、現状では我慢の年。投手陣では最速147キロ右腕の内田 悠太大手前高松3年)、「ザ・コントロールサウスポー」新地 智也明徳義塾新3年)。野手では高校通算29本塁打の山田 響済美新3年主将・左翼手兼二塁手)、高校通算42本塁打の田中 大貴(観音寺一新3年・遊撃手)などのスラッガーたちが周囲に刺激を与え、刺激が飛躍の種になることを祈りたい。まずは明徳義塾尽誠学園の出場が確実視されているセンバツで、両校が四国の意地を見せられるか、だ。

 四国地区大学野球リーグでは昨年秋に帝京三(山梨)3年時以来の「投手兼遊撃手」となり、いきなり最速149キロをマークした水上 由伸(四国学院大4年主将)が大卒プロ入りを視野に入れる。小久保 気(西濃運輸)が東北福祉大を完封した2017年の大学選手権以来となる全国1勝をあげられれば、侍ジャパン大学代表入りも現実味を帯びてきそう。

  夏に日本選手権。11月末から都市対抗と変則日程となる社会人では昨年、全国大会でも長打を連発したJR四国に注目。高卒ルーキーで都市対抗アーチをかけた水野 達稀丸亀城西<香川>卒2年目・遊撃手)や、北尾 勇人鳴門<徳島>~龍谷大卒2年目)の長打力は全国と伍してもそん色ない。ここに成長著しい篠崎 康帝京第五<愛媛>卒3年目)のリードに投手陣が奮起する好循環が生まれれば、2大大会でも勝てるチームができそうだ

 また、出身地の愛媛県東温市で東京五輪聖火ランナーを務めることが先日発表された松山東センバツ21世紀枠出場時のエース・亀岡 優樹(愛媛大)は今季から松山フェニックスへの入団が内定。まずはクラブ選手権での全国出場を目指す。

 ただ、時に想像を超える成長が生まれるのがこの世代の特徴。いい意味で筆者の想定を覆す出来事の発生を心待ちにしたい。

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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