目次

[1]期待値通りの戦いぶりで日本一へ駆け上がった中京大中京
[2]球国愛知の来春を盛り上げるであろう各地の実力校

秋季愛知県大会
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期待値通りの戦いぶりで日本一へ駆け上がった中京大中京


 今秋の愛知県は、明治神宮大会も制して秋の日本一となった中京大中京が、何といっても一番の注目校だった。まずは、期待通りの結果を残したのはさすがとも言えよう。

 好素材と言われる選手も多く、攻守に高いレベルでまとまっており、大会前から前評判の高かった中京大中京。まさに下馬評通りの戦いぶりで、県大会から東海地区大会と制していった。

 名古屋市一次リーグはすべて2ケタ得点、二次トーナメントでも東邦享栄星城などを大差で下して1位通過。県大会でも再びまみえた東邦に7対0と快勝したのをはじめ、決勝でも愛工大名電高橋 宏斗君が完封。

 東海大会では救援した県立岐阜商戦で「少し我を失った」という場面もあったが、本来の投球ができれば最速148キロというストレートは、高校生ではなかなか手が出ない。さらに、左腕から力の投球をする松島 元希君も安定しており、高橋源一郎監督は「右と左の二枚看板」として自信を持っている。

 ことに、明治神宮大会を含めて、大事な試合で先発を任されたことで、松島君自身も意識としても強くなっていったということで、来春への期待はさらに高まっていく。

 打線は、1番西村 友哉君と3番中山 礼都君、4番印出 太一君、5番吉田 周平君らの打線の破壊力は全国でもトップレベルだ。さらには下位の南谷 雅貴君もここぞというところで勝負強さを見せる。

 「工藤二世」とも言われている1年生左腕の田村 俊介君が注目されている愛工大名電は、他にも寺嶋 大希君、平口寛人君ら投手陣の層は厚くチームのディフェンス力は高い。例年に比べて、打線はやや迫力不足かなというところは否めないが、その分の泥臭さを身に付けていく姿勢でそれがチームにも浸透してきており勝負強さはある。



豊川・米庄寛成

 ベスト4に残った3位の豊川、4位の豊橋中央の東三河勢も質は高い。ことに豊川は、東海大会でも大垣商に逆転勝ちするなどで自信を深めた。エースで4番の米庄 寛成君はポテンシャルも高く、今井陽一監督の評価も高い。

 豊橋中央は、初の秋のベスト4進出ということで、一つ上のステージへ進出したということでチームとしても自信を深めたとも言えよう。今春から就任した萩本将光監督としては、準々決勝で中京大中京時代の恩師でもある大藤敏行監督率いる享栄に競り勝ったことも自信となった。県大会後の全三河大会では優勝を果たして力のあるところを再認識させた。

 センバツ優勝校の東邦は、秋季大会が森田泰弘監督の最後の采配となったのだが、センバツ優勝メンバーから吉納 翼君のみを残して大幅にメンバーが入れ替わったということもあってか、秋はなかなか結果を残せないで終わってしまった。それでも、愛知県を代表する伝統校の一つである。新体制となって挑む来春への期待はもちろん高い。

 一冬越えての伸びしろという点からすれば、享栄に対しての期待は高い。秋季大会は先発9人中6人が1年生という布陣となることが多かったが、大藤監督も、
 「センスの良さとしては、自分が今まで見てきた選手の中でも抜群のモノを持っている」と評価をしている彦坂 藍斗君はじめ瀬尾智紀君、一発の期待もある菊田 翔友君らの1年生の中軸がオフ期間のトレーニングを経てどこまで成長していくのか、興味深いところである。

 また、投手は経験豊富な上田 洸太朗君が、いよいよ最後のシーズンとなるだけに期待値も高い。秋は、ベスト8止まりだったが、さらなる上を目指していきたいところである。