第989回 【秋季岐阜県大会】勝つべくして勝った県岐阜商 秋の岐阜県大会を振り返る2019年12月08日

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【目次】
[1]勝つべくして勝った県岐阜商
[2]大垣市を中心とした西濃地区勢の健闘

秋季岐阜県大会
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勝つべくして勝った県岐阜商



県岐阜商・西内勇人

 岐阜県ナンバー1の伝統校として誰しもが認める県立岐阜商の一つひとつが注目されたこの秋の岐阜県大会だった。熊本県の秀岳館監督時代は3大会連続で甲子園ベスト4進出という実績を評価されて、OB会からの強い要請もあって昨年3月に就任した鍛治舎巧監督。この秋のチームが、実質3季目ということになり、いよいよ鍛治舎カラーが浸透してきたチームだともいえる。

 伝統の白地に濃紺で「GIFUSHO」のユニフォームと帽子のマークも「G」から、春季県大会と東海大会と段階を経てデザイン変更し、イメージチェンジにも取り組んできた。胸文字は同じだが、文字色は鮮やかなイエロー。帽子もアンダーシャツと共に鮮やかなブルーとなり筆記体で2段重ね。ストッキングはイエローベースに下がブルーというもの。どこかで見たことのあるような印象深いデザインだが、これが‟ニュー県岐商カラー”ということである。伝統校だけに、これで結果がついてこなければ、外野席からの批判の声も湧いて出てくるところかもしれないが、この秋はついに県優勝を果たしたことで、雑音を封じている。前評判通りの戦いで、勝つべくして勝ったと言ってもいいものである。

 岐阜地区ブロック予選リーグでは4試合で3試合が2ケタ得点、1失点のみ。第一代表決定トーナメントでも市立岐阜商には苦戦したものの1位通過。県大会でも中津には5回コールド勝ち。2回戦の岐阜総合学園には苦しんだが、中京学院大中京を下して進出してきた岐阜聖徳学園にも快勝。準決勝の大垣西には、6回までパーフェクトで抑えられて5点を先行されていた。しかし慌てることはなく、7回に2点を返すと、9回に佐竹 秀也君と途中出場の岩田君のタイムリー打で追いつく。そして延長11回、途中出場していた宇佐美 佑典君のタイムリーで勝ち越すなど、層の厚いところも示した。

 投手陣は野崎 慎裕君と、森 大河君、西内 勇人君は誰が1番を背負っても遜色ないという。他にも松野 匠馬君や3番を打つ主将の三塁手佐々木 泰君もいざとなったら投げられる。基本的には、複数ポジションをこなせるということは原則としている。こうして、さらにチームの底上げを図っている。

 東海大会でも愛工大名電加藤学園といずれも苦しみはしたものの最後は勝っていったのはさすがだった。決勝は東海地区の戦前からの伝統校対決として注目された中京大中京だ。4点リードされながらも8回に一気に追いつく勝負強さを発揮。最後は力負けしたものの、「神宮大会に行きたかったので敗戦は悔しかったけれども、収穫は大いにあった」と鍛治舎監督は大いなる手ごたえを感じていた。2ストライクと追い込まれてからの、ノーステップ打法で粘っていくというスタイルも浸透してきている。

【次のページ】 大垣市を中心とした西濃地区勢の健闘

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大垣商vs大垣日大【岐阜県 2019年秋の大会 岐阜県秋季大会】
大垣商 【高校別データ】
大垣西 【高校別データ】
大垣日大 【高校別データ】
市立岐阜商 【高校別データ】
岐阜聖徳学園 【高校別データ】
岐阜総合学園 【高校別データ】
県立岐阜商 【高校別データ】
中京学院大中京 【高校別データ】
帝京可児 【高校別データ】
中津 【高校別データ】

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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